だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ドーナツの救済

今日は友人のO氏と会った。

O 「俺のことをブログに書いてもいいんだぞ。

カッコ良く、華麗な姿を」

私 「わかった、ありのままに描写することを約束しよう」

こんな人間です。

 

O 「今日はおもしろい夢をみた。

めっちゃ足の長いアルパカに乗って、皇居の周りを歩いた」

私 「天皇でもできなそう」

O 「ぶっだはどんな夢を見た?」

私 「いつからだろうな、私が夢を見なくなったのは・・・」

O 「あー、はいはい」

 

その後、ミスドへ入ってドーナツを食べた。

私はドーナツが大好きだ。

「ドーナツのように強い芯を持つ男」と周りから一目置かれている私は、

ドーナツの生き様に共感するところが多い。

私はドーナツに敬意を払いながら、むしゃむしゃと食べた。

O 「ぶっだってドーナツ食べる時が一番真剣な表情をするよな・・・」

私 「逆にドーナツを食べること以上に真剣にならなければならないことってなんだ?」

私には全く想像できない。

 

我々はドーナツについてあれこれ論じた。

私 「君はどのドーナツが一番好きだろうか?」

O 「やはりポンデリングだな。ぶっだは?」

私 「ドーナツボールだな」

あのコロコロした小さい玉のドーナツで、

色んな味が楽しめるすぐれものだ。

 

O 「ところでドーナツの円環は一体何を意味しているのだろう?

私 「多分、古代ギリシャ的時間概念を意味しているのだと思う。

時間の循環、永遠性、ポリュビオス政体循環論・・・

そういったものを暗示しているんだ」

O 「じゃあチュロスキリスト教的時間概念だな」

 

そして我々は段々ドーナツの核心へと近づいていった。

O 「ドーナツの穴にひそむ虚無をどう思う?

気の毒だと思わないか?

ドーナツが抱える空虚さをなんとかしてあげたい。

ドーナツを救ってやりたい」

私 「ここで私のドーナツボールの出番だ。

2人の力を合わせてドーナツを救済しよう」

私はドーナツボールをドーナツにはめこもうとした。

しかし、ドーナツボールはポン・デ・リングの穴をするりと抜け落ちていった。

悲しそうな目でこちらを見つめるポン・デ・リング

我々は気まずそうに視線をそらした。