だいたい日刊 覇権村

実益のない事しか書かない

カブトムシ取りに行ってきた!

先日は海で大はしゃぎしてきた。

 

buddha01.hatenablog.com

 

海へ行ったなら、今度は山へ行きたくなるところ。

だが、山へ行くのは面倒だ。

というわけで私はまた想像の中で、

山へカブトムシ取りに行ってきた。

今日はそのレポートだ。

 

さて、エーゲ海で漁を営んでいる私の家から山までは、

とても長い道のりだ。

私は様々な乗り物を乗り継いだ。

自転車、モノレール、大ナメクジ、バハムート、三輪車・・・。

しかし、途中で疲れてきたので、

最後はヒッチハイクをすることにした。

 

私は道端でぎこちない笑顔を浮かべながら、

親指を立てて車を待った。

するとしばらくしてから一台の

ピックアップトラックが、目の前に停まった。

中を覗くと、なんと先日の筋骨隆々の隻眼男ではないか!

私 「また会ったな」

男 「ああ、今日はどこまでだ?」

私 「山まで頼む。

カブトムシ取りに行こうと思っている」

すると男は一瞬驚いたような顔をしたが、

すぐに元の仏頂面に戻った。

そして低い声で話し始めた。

男 「なぁ、坊主。

悪いことは言わねぇ。

今すぐおうちに帰るんだな」

私 「いや、行くと決めたんだ。

もう迷ったりはしない」

男 「なら言うことはねぇな・・・

だが、気をつけな。

さもないとお前もこうなっちまうぜ」

男は自分の左腕を指さした。

男の左腕は機械義手だったのだ。

私はゴクリと息を飲んだ。

 

山に到着すると意外にのどかな光景が広がっていた。

ピクニックに来た親子の群れが、そこかしこにいる。

私は癒されながらその景色を眺めた。

しかし、目の前で走っていた子どもが、

勢い余って転んでしまった。

子どもはむくりと立ち上がり、

「ママー!」と泣きながら走っていく。

そして子どもがママの胸に飛びこもうとした瞬間、

ママの体は2つに分かれ、

巨大な口となって子どもを呑み込んだ。

ママに擬態した食人植物だ!

ママはとっくに食人植物の腹の中だったのだ。

南無三!

だが、ここは戦場だ。

子連れで来る場所じゃない。

 

よく見れば、ピクニック客のほとんどは食人植物だ。

それに気づいた人間の男が急いで逃げ出した。

しかし、地中から現れた巨大アリジゴクに捕まり、

体液を吸われている。

私は身震いしながら慎重にカブトムシを探した。

 

さて、カブトムシの餌はクヌギの樹液だ。

見ればクヌギの木には、オオムラサキやカナブン、変質者などが群がっている。

しかし、カブトムシの姿はない。

一体どこにいるのだろうか。

私は山の中をさまよい歩いた。

するとポツリポツリと落ちてきた水が頬を濡らした。

何だろう、雨かな。

私は濡れた頬を手で拭った。

だが、その手を見て驚愕した。

血だ!雨ではなく真っ赤な血だったのだ!

私は咄嗟に上を見上げた。

すると10メートルをゆうに超える巨大カブトムシが羽ばたいていた。

そして頭部の回転ドリルには、

串刺しにされた虫取りおじさんの姿があった。

この血は虫取りおじさんのものだったのだ。

カブトムシは私に気づき、猛スピードで突撃してきた。

迫る回転ドリル。

絶体絶命の危機。

だがその時、ここに来る途中でたまたま抜いてきた聖剣が、

光まばゆく輝き始めた。

そして全ての魔を祓う一閃が、

回転ドリルとカブトムシの巨体をなぎ払ったのだ。

私は無事、カブトムシを討ち取った。

こうして私のカブトムシ取りは完了したのだ。

 

さて、それではいよいよ、

学校の自由研究に提出する昆虫標本を作りたいところ。

しかし、標本を作るのは想像の中でも面倒だ。

私はバーチャルカブトムシを隣の家の庭に捨てた。