だいたい日刊 覇権村

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秩父旅行記 秩父鉄道編

前回のつづき

 

buddha01.hatenablog.com

 

そろそろ秩父は飽きてきただろうか?

だとしたら申し訳ないことをした。

お詫びに、当初の予定を短縮して、

秩父旅行記は一年ぐらいの連載で

切り上げようと思う。

それでは、迎え酒ならぬ

迎え秩父旅行記だ。

 

我々はチャーターした牛車を乗り捨て、

鉄道に乗ることにした。

げにすばらしきは文明の利器なり。

 

駅には古代の有名な銅銭 和同開珎の

モニュメントがあった。


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思わず写真を撮って、

経済学科の友人にメールで送った。

私 「貨幣だよ!」

返信が来た。

友 「貨幣だな...」

貨幣だった。

 

ちなみにここら一帯の流通貨幣も和同開珎だ。

もちろん駅ではSuicaPASMOは使えない。

支払いは和同開珎で済ませて欲しい。

また、ここらへんには

そもそも電気文明が到達していない。

ICカードなんかに頼らず、

紙の切符を買ってほしい。

 
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鉄道も電車ではなく、蒸気機関車だ。

 

そんなわけで我々は秩父鉄道に乗り込んだ。

秩父鉄道には、

御花畑駅というのがあった。

まるで私の頭の中を具現化したような駅だ。

その由来はこれだ。

 
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芝桜にされた市民達の成れの果てだ。

春になればたくさんの市民達が咲き乱れ、

観光客を楽しませる。

 

駅にはこんなものがあった。


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鉄道むすめというらしい。

各鉄道にそれぞれ違ったキャラがいるそうだ。

私が注目したのはこちらのお嬢さんだ。

 
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圧倒的存在感がある。

思わず応援したくなるキャラクターだ。

 

さて、正面からの景色を見たかったので、

我々は先頭車両へ向かった。

するとそこには

「走行中は運転士に話しかけないでください」

という注意書きがあった。

「ねーねー、運転うまいね。

どこ住んでるの?

メールアドレス交換しない?」

と声をかける客が相次いだからだろう。

運転士も大変だ。

 

我々は流れていく景色をぼんやり眺めた。

友 「あ、学校がある。

こういう所の学校の校歌って

どんな感じなんだろうな」

私 「おお、山!川!自然!みたいな感じだろう」

 

私 「お、園児達が何やら円陣を組んでいる」

友 「きっと降霊術だろう」

私 「あの緑色の服の子が犠牲になるんだな」

 

また、近くのセメント工場へと

資材を運ぶ貨物列車が走っていた。

友 「通勤ラッシュより乗り心地良さそう」

私 「人間はセメント以下か・・・」

 

さて、ここらへんには山が多い。

そしてトンネルもたくさんあった。

それを見て、私は良い小説を思いついた。

 

トンネルを抜けると、そこは山だった。

次のトンネルを抜けると、そこも山だった。

その次のトンネルの先も山。

次も山。山、山、山。

タイトルは山国。

ペンネームは山端康成でいこう。

次のノーベル賞は私がもらった。

 

つづく