だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない

クーラーの目覚め

暑い。

最近、本当に暑い。

暑いと体が液状化してしまう体質の

私には試練の季節だ。

 

というわけで今日は今年初めて

エアコンのクーラー機能を発動させた。

エアコンは太古の眠りから目を覚まし、

ゴンゴンと活動を開始した。

 

ところで、クーラーの原理とは

一体どうなっているのだろうか?

私は科学者ではないので、よくわからない。

だが、想像には難くない。

きっと地球のマナを吸い上げて、

それを動力として使っているのだろう。

我々がクーラーを使えば使うほど、

地球のエネルギーは枯渇し、

滅びへと近づいていくというわけだ。

嘆かわしいことだと思う。

 

では、我々人類が地球を救うために

すべきこととは一体何だろうか?

そう、クーラーを全開にして

脳内南極探検へとおもむくことだ。

今しかできないプライスレスな体験を楽しもう。

地球的問題については

頭の良い人達に任せればいい。

 

というわけで、私は早速エアコンの

設定温度を最低にセットし、

風力もマックスにした。

部屋はみるみる内に冷えていく。

気づけば体感温度はマイナス30度。

部屋を暗くすればオーロラが見える気温だ。

 

数分もすると、寒くて体が震えてきた。

寒い・・・

これが南極か。

ここは本当に過酷な環境だ。

 

だが、何としても生きのびねばならない。

そうだ、まずは食べ物を探そう。

私は食べ物がありそうな冷凍庫の扉を開けてみた。

すると・・・なんと言うことだ!

みんな凍っている!

これが南極か。

気分は極地探検家、ロバート・ファルコン・スコットだ。

 

他に食べ物も見あたらないので、

私は仕方なくジャンボチョコモナカアイスなんかを食べてみた。

すると、いよいよもって凍えてきた。

なぜアイスなんて食べてしまったんだろう。

きっと低体温症で思考力が

低下してきているんだ。

 

私はなんとか自我を保とうとした。

だが、とうとう眠気が襲ってきた。

体はいつの間にか布団へと

吸い込まれてしまう。

ダメだ、ここで寝たら死ぬ。

ロバート・ファルコン・スコットも

こんな気分だったのだろうか。

 

だが、どんな時でも諦めなければ

希望は見つかるものだ。

私は運良くティファール電気ケトル

ココアを発見した。

私は早速湯を沸かし、

ココアを飲んで体を温めた。

 

だが、どんな温かいココアであっても

永久に温かさを与えてくれるわけではない。

数分もするとココアは、

熟年離婚間近の老夫婦のごとく

冷え切ったものになってしまった。

私は精魂尽き果て、吹雪の中で絶命、

こたびの遠征はこれにて終了となった。

 

クーラーを消した私は

今回の探検を振り返った。

この旅は私に多くのことを教えてくれた。

だが、電気代は無意味にかさむし、

何よりこんな環境破壊行動に手を染めてしまって、

地球に申し訳ない。

私は罪悪感で胸がいっぱいになった。

もう南極探検なんて絶対にするまい。

私はそう、地球に対して固く誓った。

というわけで、次は北極探検を楽しもうと思う。