だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない

人生の教師としての焼き肉

先日は面倒なあれこれが終わったので、

打ち上げに友人と焼き肉へ行ってきた。

 

肉を頼む前に、まずは野菜だ。

皿にはピーマン、オニオン、ニンジン、ニンゲンなど

色とりどりの野菜が立ち並ぶ。

我々はビタミンと食物繊維を摂取した。

 

さぁ、それではいよいよ肉である。

我々はカルビを鉄板の上に乗せ、

じゅうじゅうと肉を焼き始めた。

 

このように人間は原始古来から

火を使い、肉を焼いてきた。

人間の文明度の高さを表している。

 

その皿の肉はあっという間になくなり、

鉄板の上にある肉は最後の一つだ。

私 「これは私がもらおう」

友 「いや、それは俺のだ」

 

肉の領有権をめぐって紛争が生じた。

このように人間は原始古来から

領土や財産を奪い合ってきた。

人間の文明度の低さを表している。

 

長期に渡る紛争は国土の荒廃を招いたが、

「次の肉を頼めばよくね?」

というウルトラCの解決法が提案された。

血みどろの三十年戦争後に、

グロティウスの戦争と平和の法が

受け入れられたような、画期的進歩だ。

人類は過ちを犯してばかりだが、

時に過ちから学ぶこともあるのだ。

 

次の肉はロースである。

ロースとはたしか肩のあたりの

肉だったはずだ。

肩凝りに困っている方は

何か参考になることがあるかもしれない。

我々は肩の力を抜いたり、

肩で息をしたりしながら、

肩肉を食した。

 

ところで、近くの席には

店員さんに文句をつけている客がいた。

店員さんは申し訳無さそうに対応しながら

「すいません、奥の方でお聞きします」

とスタッフルームへ連れて行った。

しばらく経った後、

「期間限定の特製カルビ入りました!」

と血染めの店員が笑顔で出てきた。

我々はゴクリと生唾を飲んだ。

 

しばらくすると今度はタン塩が来た。

これは舌の肉である。

仲間の秘密を漏らしてしまった

罪牛のなれの果てだ。

口が軽いというのはどういうことか、

人の秘密をもらした者は

どのような末路を辿るのか。

タン塩は我々にそうした警告を発している。

焼き肉は我々に様々なことを教えてくれる。

 

さて、最後に会計である。

ここで我々はいいことを思いついた。

まずはどちらか片方が焼き肉をおごり、

次はもう片方が焼き肉をおごり返す

という方式である。

これによって二回に一回は

人の金で焼き肉を食べる幸福が

味わえるという寸法だ。

今回は友人が払ってくれた。

次の焼き肉は30年後かな。