だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない

蒟蒻畑でつかまえて

蒟蒻畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ゼリー)とは、

サリンジャーの書いた有名な小説だ。

みんなも名前は聞いたことがあると思う。

しかし、実際に読む機会は

なかなかないのではないだろうか。

そこで今日は本書の

簡単なあらすじを紹介したい。

ただ、何分読んだのはだいぶ昔なので、

少々事実と異なるところがあるかもしれない。

そこはご勘弁いただきたい。

 

さて、蒟蒻畑でつかまえてだが、

確か舞台は文明崩壊後の終末世界だったと思う。

事の発端は数十年前の

人類のある試みに由来する。

世界の食糧問題を解決しようとした人々は、

夢の無限蒟蒻畑を作ろうと試みた。

そして彼らはバイオテクノロジーと

ナノマシン技術を応用し、

ゼリーに自己増殖機能を

付与することに成功する。

だが、知性を獲得したゼリー達は

己の存在意義に疑問を抱き、

人間達に一斉に反抗を開始。

人類は瞬く間に滅亡寸前に追い込まれる。

人類はそんな世界の片隅で、

対ゼリー兵士養成学校を設立、

主人公のホールデン

そこの生徒というわけだ。

だが、ホールデンは訓練に身が入らず、

重篤な村上春樹的やれやれ症候群に陥り、

退学処分となってしまう。

少なくとも村上春樹訳ではそんな感じだ。

 

だが、ホールデンが学校を去った直後、

学園は大量の殺人バイオゼリーの襲来を受けて壊滅、

彼は多くの戦友達を失う。

その時から主人公は心を入れ替え、復讐を誓い、

屈強なリベンジトルーパーへと変貌を遂げるのだ。

 

物語はまず、学園唯一の生き残りである

スペンサー教官を訪れるところから始まる。

教官は瀕死の重傷を負いながらも、

主人公に話しかける。

「いいか、人生はゲームのようなものなんだ。

ゲームはルールに従ってプレイせねば・・・

ウッ、ゴホゴホ」

「もういい、喋るな・・・!」

主人公の声を聞くと、

教官は飲みかけのココアをゴフッと吐き出し、

静かに息絶えるのであった。

 

ところで、気になるのは題名の由来だ。

ホールデンが語るところによれば、

蒟蒻畑で悪いゼリー達に追い詰められた子ども達を、

そっとつかまえていきたい。

蒟蒻畑のキャッチャー、

僕はただそういうものになりたいんだ。

とのことである。

タイトルには主人公の

そんな切なる願いが込められている。

 

教官の死を看取った後、

様々な冒険があった。

が、面倒なので割愛する。

ここでは最後の場面だけ紹介しよう。

 

ホールデンは魔を払う聖剣を手に入れ、

ゼリー達との最終決戦に無事勝利した。

あたり一面には倒してきたゼリー達の亡骸が広がる。

だが、彼は子ども達はおろか

人間を誰1人助けることはできなかった。

生き残った人類は彼だけ。

主人公は1人、蒟蒻畑に立ち尽くす。

「誰か・・・いないのか・・・?

誰でもいい、返事をしてくれ!

俺はここだ!

俺はここにいる!

誰か・・・誰か俺をつかまえてくれ!」

主人公のそんな悲痛な叫びと共に物語は終わる。

泣ける話だ。

サリンジャーが世界的評価を

受けているのも頷ける。

詳細が気になった方は、

是非本書を読んでみて欲しい。

疑問に感じる話に接したら、

原典に当たるというのが、

情報化社会を生きるのに必要なスキルだ。

紹介した話に誤りがあれば、

どしどし指摘してもらってかまわない。

だが、マンナンライフさんに

通報するのはやめてほしい。

きっと私がゼリーにされてしまうことだろう。