だいたい日刊 覇権村

実益のない事しか書かない

自由研究 中間発表

先日はアリの巣観察キットを買ってきた。

www.buddha01.ooo

 

問題はアリの採集だ。

通報されないように

事を運ばねばならない。

だが、安心してほしい。

あまり大きな声じゃ言えないが、

私は忍びの里の生まれだ。

音を消し、気配を消し、

誰にも気づかれずにアリを

取ってくることなど造作もない。

私は誰にも察知されることなく

10匹の働きアリの捕獲に成功した。

その帰り道、隠密に襲撃されて

腕を一本失ったが、

まぁ、明日には生えてくるだろう。

さぁ、それでは観察開始だ!


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この青いゼリーは簡単に掘れるので、

巣を作ることは容易だ。

ケースに入れられたアリ達は

懸命に巣を掘り始めた。

 

だが、数分後、作業を放棄して、

みんなで集まりダラダラし始めた。

よく見ると触覚を動かし、

仲間とコミュニケーションを取っているようだ。

「お前、巣掘れよ」

「やだよ、お前やれよ」

「めんどくて動けねぇ」

大体そんな感じだ。

 

ここで私はあることに気づいた。

そうだ、作業をするためには、

栄養が必要だ。

何はともあれまずはご飯を食べさせねば。

私はアリに謝罪し、

蜂蜜をごちそうした。

アリ達は案の定空腹だったみたいで、

みんなご飯に殺到した。

 

だが、数分後、

またほとんどのアリはだらけ始めた。

よく見ると、1、2匹を餌場に向かわせ、

そのアリから口移しでご飯をもらっている。

働かない働きアリ。

このままではいけない。

 

そうだ、彼らには希望が必要だ。

人間は希望なくして生きることはできない。

いつか巣に帰れるという希望を持たせよう。

そこで私は、ケースのふたを開け、

外の世界を垣間見せた。

これにはアリ達も色めき立ち、

一斉に逃げ出そうと試みた。

・・・と思ったが、

やはりちょっと動いたら面倒になったのか、

またみんなで固まってじっとし始めた。

触覚を動かし、コミュニケーションを取っている。

「おい、帰ろうぜ」

「やだ、めんどい。

お前が帰り道を見つけてこいよ」

「やだ、面倒だよ」

そんな感じだ。

 

そうだ、彼らには休息が必要だ。

やはり全く違った環境に来たら、

調子を崩すのも当然だ。

今日はもう休もう。

私は電気を消して、

アリ達におやすみを言った。

 

翌日、アリ達は体力全快、

元気よく巣を掘り始めた!

・・・と、思ったが、

やはり前日と同じ有様だ。

餌をあげると最初の方は大騒ぎするので、

弱っているというわけでもないようだ。

 

その翌日も全く同じ。

巣を掘ろうと挑戦する者もいるが、

数分すると諦めて、休み始める。

ご飯の時も同様だ。

最初はみんなで行くのだが、

すぐに口移し介護生活を始める。

もうダメだ・・・

 

このケースを買った他の人達の

感想を見てみると、

大体初日か翌日には巣をかなり

掘り進めているらしい。

うちとまるで様子が違うぞ。

 

ところで、聞くところによれば、

働きアリ達はみんな勤勉なようにみえて、

一部は何もしてない者達がいるらしい。

恐らくここにいるアリ達は

全員その内のいずれかだろう。

働きもののアリですら

このようなスローライフを満喫していることだし、

人間もそれを見習ってゆっくりするべきだ、

そういうメッセージを

アリ達から受け取ったのであった。