(昨日の記事の件だが、私はユーチューブやってません)
さて、上野でやっているターン展というのに
友人のF氏と行ってきた。
ターン展というのは、
その名の通り、ッターンしている展覧会だ。
我々はッターンしながら入場した。
会場には様々なものがあった。
まずは文章を3倍速で流す謎のスピーカーだ。
キャプションには、
こうすることで本が速く
読めるようになりました、
と書いてあった。
怪しげな情報教材みたいだ。
ちなみに会場内はこの早口で
まくしたてる機械の音が、
ずっと鳴り響いている。
あたりは異様な雰囲気だった。
いまいち方向性が掴めない展覧会だ。
その後、今度はこちらが話す言葉を
聞き取って、文字化してくれる機械があった。
F 「試しにやってみよう」
私 「,wl@tm,-h_.pddbj-ogtarg.」
F 「何それ・・・」
機械も人も私の言葉を聞き取ってはくれなかった。
コミュニケーションの限界を感じる。
続いてはサーモグラフィーカメラだ。
こちらの温度を読み取って、
熱い場所ほど赤く表示されるやつである。
これも友人と共に映してもらった。
F 「ぶっだ、真っ白なんだけど・・・」
私 「私には温度は無いのか」
F 「あ、少し赤くなった。
いや、君が持ってるパンフレットだけだな・・・」
私 「パンフレットより冷めた人間なんだなぁ」
ちなみに友人も、着ているシャツの
キャラクターの方が圧倒的に温度が高い様子。
クールガイ2人は次のコーナーへ向かった。
今度は普通のアートのコーナーだ。
ねこさん!
ねぎさん!
???
うん、どう見ても普通のアートのコーナーだ。
ところで、会場内には、
チャラリラリン♪という効果音と共に、
何かぶつぶつ喋りながら動画で
自撮りしている人がいた。
F 「何あれ?」
私 「YouTuberじゃないか」
F 「ッターンしているな」
私 「ああ、ッターンしたい。銃で」
お次のコーナーは、
来場者に行きたい場所を聞き、
その方角を指し示すコーナーだった。
やっぱりよくわからない展覧会だ。
そうこうしている内に順番がまわってきた。
係員 「行きたい所はどこですか?」
私 「網走刑務所」
係員 「ブフッ!」
盛大に吹かれた。
そのコーナーにしばらくいると、
何やら異様な気配を感じた。
会場が徐々に暗くなり、
よくわからないBGMが流れ始める。
そして突然、体中にアロンアルファを塗って、
ピンクの毛糸に突っ込ませたような、
どピンクの衣装の変質者が乱入してきた。
そしてそいつはいきなり踊り始める始末。
こいつはヤバい空気だ・・・。
呆然とそれを眺めていると、
係員が一緒に踊るよう促してきた。
しまった、ゲスト参加型だ!
F 「生命の危険を感じる!」
私 「逃げろ!」
我々は速やかにッターンして、
会場を立ち去った。