今日は後輩から猫カフェに誘われた。
猫カフェ、噂にはよく聞く場所だ。
とうとう来るべき物が来たか。
私はスッと姿勢を正した。
私はこれまで猫カフェには
一度も行ったことがない。
なのでそこがどんな場所かは
想像する他ない。
想像してみよう。
まず、猫カフェというからには、
きっと猫がいるんだろう。
店内のいたるところに
可愛らしい猫がいるカフェだ。
そして人はウキウキしながら入店する。
多分こういう奴が騙されるんだと思う。
こういう甘い言葉で
人をおびき寄せる場所に
ろくなところはない。
そしてそんな言葉で誘う連中を
猫とするならば、
我々は哀れなネズミだろう。
多分、これが噂に聞くネズミ講なんだと思う。
だが、もし本当に猫がいたら？
それはそれで問題だ。
猫は明らかに人間の上位種である。
人間は馬車馬のように働いて金を稼ぎ、
なけなしの餌を買うが、
猫はさも当然のごとくそれを受け取る。
その上、こちらに気遣うこともなく、
好き放題遊ぶだけだ。
我々に待っているのは、
キャバ嬢に貢ぐ中年男のような
哀れな末路だけだろう。
結局のところどう転んだとしても、
明るい未来が見えない。
いや、そもそも本当に猫カフェは、
猫＋カフェで合ってるのだろうか？
猫力＋フェという可能性もありうる。
それはつまり「猫の力」と
「フェ」の複合体ということだ。
力とはすなわちお餅。
力うどんの力だ。
つまり猫カフェとは
猫のお餅とフェということになる。
フェって何ですか？
ともあれ、後日潜入捜査をし、
詳しいレポートを上げようと思う。
猫派の人は楽しみにしていてほしい。
ネズミ派の人は震えて待て。
