だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

雪の作法

 

今日はとても寒い1日だ。

気温の低下が止まらない。

そして明日の東京は

いよいよ雪である。

今日は雪の話をしよう。


さて、聞くところによれば、 

雪は巷でも大人気だ。

だが、光ある所に必ず闇はある。 

この雪を悪用し、

雪合戦なんていうものを

始める連中もいるらしい。

野蛮なことだ。


では、雪合戦の何がダメか?

まず触って冷たいところだろう。

こんなものに触れていては

体が冷えてしまう。

それに、そもそも人に向かって

何かを投擲することなんて

許されるのか?

そんな野蛮な連中には

ご遠慮願いたいものだ。

雪はそんなものではない。

雪はもっと静かに嗜むものだ。

雪とはマナーが試される

紳士の社交場。

スマートに楽しもう。


では、雪の作法とは何だろうか?

まず雪玉を作る。

ここまでは雪合戦と同じだ。

だが、ここからが違う。

標的を見つけたら音もなく忍び寄る。

そして雪玉をその人のポケットに

気づかれないようそっと入れるのだ。

そしてしばらくすると

その雪玉はどんどん溶け出す。

そして服はびしょ濡れになるのである。

これがすごく嫌だ。

だが、これこそ雪である。


しかしながら、雪を入れるのを

見つかってしまうこともある。

時に紳士だって誤るものだ。

そんな時にはこんな争いが生じる。

「何すんだ!冷たいじゃねぇか!」

「違うよ、雪玉が冷たいんじゃない。

君の心が暖かいんだ」

「死ねぇ!(ボグシャア)」

「お前がな!(デュクシ)」

結局、こんな具合に雪合戦になるわけだ。

やはり雪の日は雪合戦ですよ。

雪だるまとか作っている場合ではない。

雪玉を固く握り締めよ。

そして力の限り投げつけろ。

それこそ雪の作法というものだ。