前回の続き
山梨にいくらか滞在したが、
暇になる日が1日できた。
それを利用して、
私は山梨観光に励んだ。
例えばお店でこんな山梨名物を購入した。
山梨といえばきびだんご。
私は立派な桃太郎になるべく、
勢いよくきびだんごを食べた。
気になるお味の方はと言えば・・・
信玄餅じゃないか、これ・・・。
そうか、桃太郎とは、
武田信玄のことだったのか。
私の桃太郎観は大きく揺さぶられた。
だが、疑問は残る。
だって実際に猿を仲間にしたのは
織田信長の方だし・・・。
誰が桃太郎なのかは、
読者の判断に委ねようと思う。
次は甲州電話。
何もコメントすることはない。
あと、山はあるのに山梨県!
という絶望的なジョークも耳にした。
早く東京に帰りたい。
さて、山梨県は、ぶどうや桃の生産で有名だ。
なので玄人は山梨のことを、
山ぶどうや山桃と呼んでいる。
また、この地の電車には、
こんな注意書きをよく目にする。
これはつまり喫煙は禁止だが、
喫ぶどうはオーケーということだ。
さすが山梨。
ぶどうに優しい場所だ。
また、山梨にはたくさんのワイン工場があった。
ぶどうを作れるわけだから、
それを使ったワインも作れるというわけだ。
さらに山梨県はワイン生産量だけでなく、
消費量も堂々の全国1位である!
ところで、話は変わるが、
こういうデータもあった。
全然関係ない話をしてしまってすまない。
話を元に戻そう。
県内には様々なワイン工場がある。
多くは見学や試飲も可能だ。
当然私もエントリーした。
とはいえ、私の目的は
工場の視察を通じて、
その土地の文化や歴史への
理解を深めることだ。
これからの時代は
もっと地域密着型のブログを
心がけなければない。
勘違いしないで欲しいのだが、
決してただ酒を飲んで
酔っ払いたいとか、
そういうわけではない。
さて、ワイン工場を訪れると、
そこには広々とした駐車場があった。
これだけたくさんの人が
遠くから車で来たというのに、
彼らはワインの試飲ができないのだから、
気の毒というほかない。
それでは見学だ。
まずはワイン製造所。
興味がなかったので飛ばした。
実験室。
興味がなかったので飛ばした。
ぶどう畑。
興味がなかったので飛ばした。
さぁ、続いてはいよいよワイン試飲コーナーだ!
これには期待が高まる。
中には色とりどりのワインが立ち並んでいた。
あぁ~、ワインワイン~
私はそれらを一つずつ丁寧に味わった。
ちなみに一番おいしかったのは
ぶどうジュースだった。
やはりちゃんとお金を出さないとダメなんだ。
あと帰りに一応ワインタンクを見た。
酔っぱらったワインタンク。
そんなこんなで山梨観光を終えた。
宿に帰った後は夕食を取った。
その日のメニューは、
ワインを飲ませて育てた
牛や豚の料理が並んだ。
彼らにワインなんか飲ませて
意味あるのか・・・?
そんなことを思いながら食べてみた。
だが、一口食べて悟った。
ワイン、じゃんじゃん飲ませよう!
みんな泥酔させよう!
料理はとてもおいしかった。
翌日、とうとう東京へ帰京である。
後半は欲望にまみれた旅になってしまった。
このままではいけない。
私は帰りに再度、
武田信玄像を訪ねた。
うーむ、さすが信玄公。
いつ見ても堂々とした姿だ。
敵将をかっ喰らわんとする気概を感じる。
私は風林火山のスピリットを注入され、
風の如く帰宅した。