だいたい日刊 覇権村

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ドーナツとベーグルの違いとは何か?

 

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私の専門の1つにドーナツ学が存在する。

私はこれまでミスドなどでの

フィールドワークを通じて、

長年ドーナツを研究してきた。

なのでドーナツに関する様々な質問に答えられるし、

様々なドーナツを食べることもできる。

ところで先日、読者の方からこんな質問が寄せられた。

「せんせい!ドーナツとベーグルのちがいってなんですか?」(たかしくん 男性 47歳 無職)

とても良い質問だ。

実際、多くの人が気になる問題だと思う。

今日はそれについて答えよう。

 

さて、ドーナツとベーグルだが、

両者は見た目がよく似ているため、

同じ種類の生物だと間違える人がよくいる。

だが、両者はまったくの別物だ。

その違いを例えるなら、

ジメチルホルムアミドと水酸化ナトリウム水溶液ぐらい違う。

そういえばどのぐらい違うか、

大体理解してもらえることだろう。

では一体何が違うのだろうか?

 

まず1つは生育環境だ。

ドーナツを見てみてほしい。

その外皮はとてもやわらかく、

握ればすぐに崩れてしまう。

これは、天敵の存在しない環境で

甘やかされて育ってきたことを意味する。

ドーナツは温室育ちの、ひ弱な都会っ子なのだ。

 

では、ベーグルはどうか?

ベーグルはそんな生き物ではない。

ベーグルの発祥の地は、

寒冷な東欧(東ヨーロッパ)周辺だと言われている。

そして東欧とベーグルの歴史は、

征服と支配の過酷な歴史だ。

東欧は、ヨーロッパ史を通じて、

危険な場所であり続けた。

それもそのはず。

西にそびえるはハプスブルク帝国

そして東にはロシア帝国である。

そのため東欧とベーグルは絶えず、

東西から圧迫され続けてきた。

だからベーグルはあんなに

ぎゅむっとした食感なのだ。

ドーナツとはわけが違う。

 

また、ドーナツの穴と、

ベーグルの穴の意味合いも

全く異なっている。

ドーナツの穴は、ゆるみ切った口のようなもの。

要するに考えることをやめた大学生が

口を半開きにしているのと同じだ。

 

だが、ベーグルは違う。

ベーグルの穴も口ではあるが、

それは獲物を待ち構える肉食獣のそれだ。

ひとたび獲物が通ろうとするやいなや、

それをぎゅむっと挟み込み、

捕食するのだ。

 

他にも違いはある。

例えば、ドーナツの外皮は、

異性へのアピールのために、

様々なデコレーションが施されている。

だが、ベーグルの外皮は、非常に簡素である。

戦う者に華麗な衣装は必要ないのだ。

 

このようにドーナツとベーグルは、

その在り方が全く異なっており、

その違いを挙げていったらキリがない。

だが、両者に共通して言えることがある。

それは、どちらもおいしい、ということだ。

それさえわかっていれば問題ない。

正直、違いなんてどうだっていい。

見つけ次第食べよう。

きっとどちらも、とてもおいしい。