だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

料理の「さしすせそ」とは何か?

私はこう見えて料理は得意な方だ。
一番得意なのは料理を食べることで、
料理を作られることなども、
かなりの腕前である。
今日はそんな料理のプロである私が、
料理の「さしすせそ」を紹介しよう。
これさえ押さえておけば、
たいていの料理はうまくいく。
参考にしてみてほしい。

まずは「さ」と「し」だ。
これは砂糖と塩である。
基本的に砂糖と塩による
飽和攻撃を行えば、
大体なんとかなる。
これで制圧できない敵は、
ほとんどいない。
物量で攻めよう。

だが、それだけでは
うまくはいかない。
そこで「す」である。
「す」は、スメルのこと。
どんなに見た目や味が良くても、
カブトムシみたいなにおいがしたり、
近隣住民から硫化水素自殺を
疑われるような異臭を発していたら、
料理とは言えまい。
スメルは、お香を焚いたり、
アロマデフューザーなどで、
誤魔化すといいと思う。

また、においを断つには大元から。
異臭源である料理を外に投げ捨て、
出前を取るというのも有効だ。

だが、それでもまだ足りない。
そこで「せ」である。
「せ」はセンチメンタル。
やはり料理は、心がこもっていなくては。
思いを寄せる人のことを考えながら、
センチメンタルな気分に浸ろう。
平安貴族のようにさめざめとうち泣きて、
和歌なんかを詠みながら
作るととても良い。

最後に「そ」について話す。
「そ」は卒塔婆(そとば)だ。
科学と料理に犠牲はつきもの。
上記のような正しいプロセスを
踏んだとしても、
料理がお亡くなりに
なってしまうこともある。
いや、そもそも料理には、
必ず寿命がある。
料理はいつか必ずお亡くなりに
なってしまう運命なのだ。
そのため、料理を
供養する必要がある。
卒塔婆を立てよう。
毎回料理を作る度に卒塔婆を立てるんだ。
卒塔婆はつまようじとかでいい。
そこらへんの土に
刺しておけば問題ない。
これで供養は完了である。
これが料理のすべてだ。