この前の休日、
魚取りに行ってきた。
私は、魚は食べるよりも、
取る方が好きだ。
たとえ魚料理を出されても、
「自分、魚は食べるより、取るクチなんで」
と言って突き返している。
今日はこの前の漁の成果と、
魚を取るコツを書こうと思う。
まず、用意するのは、
魚を入れる容器と網だ。
これは大丈夫だと思う。
問題は取り方だ。
人は網を持って川に入ると、
内なる狩猟本能が呼び覚まされ、
原始人のように狩りを
始めてしまうものだ。
だが、闇雲に網を振り回しても、
獲物はまず取れない。
水の中にいる魚は、
まるで水を得た魚のようだ。
堕落した陸上生活を送る我々が
かなう相手ではない。
魚との接し方の基本は、
人間関係と同じだ。
例えばもし知らない人が
網を持って追いかけてきたら、
あなたはどうするだろうか？
全力で逃げるしかないだろう。
魚だってそうするに決まっている。
では、どうやったら魚類と
建設的な関係を築けるだろうか？
そう、壁に追いつめて捕まえるんだ。
逃げ場を塞ぎ、
壁際まで追いつめる。
そうすれば網でも簡単に
捕まえられるはずである。
要するに人間関係と同じだ。
他にも
「ガサガサ」
と呼ばれる行為がある。
これは水辺の草を
ガサガサと踏み倒し、
驚いて出てきた魚を
待ちかまえていた網で
一網打尽にする漁法だ。
ただし1人でやっていると、
不審者以外の何者でもない。
通報されても文句は言えないだろう。
ガサガサをやるならば、
友人や恋人や家族を誘うのが無難だ。
だが、もしそれでも1人でやりたい
ロンリーウルフならば、
親子連れが水遊びをしているそばで、
親戚のフリをしながらやるといいと思う。
そうすれば怪しまれない。
ちなみに私は友人と取りに行った。
私はガサガサをしていたが、
友人はカニ取りに夢中のようだった。
そして指をはさまれては、
「痛い！痛い！」
と叫んでいた。
きっととても痛いんだと思う。
カニは、かに道楽で取るのが一番安全だ。
そんなこんなで今回の成果はこちら。
結構たくさん取れた。
まるで学級崩壊みたいだ。
あと、蛇足だが、
「お魚キラー」
という罠もある。
名前、おかしくないですか？
殺してどうする。
だが、実際使ってみると、
名前とは裏腹に
生きたまま大量捕獲ができる。
とてもお手軽な手法だ。
ただし、これは漁業法で
禁止されているところが多い。
使用の際は注意して欲しい。
以上のことに気をつければ、
きっと漁はうまくいくと思う。
さぁ、みんなも網を持って、
魚屋へ駆け込もう！
金さえ出せばきっと大漁間違いなしだ。
