よく「大切なのは優しさだ」
という言葉を目にする。
周りの人が優しい人ばかりなら嬉しいし、
自分自身も優しい人間になれたら良い、
と思う人は多いだろう。
だが優しさとは一体何だ？
優しいって何なんだ？
意味がちょっと
曖昧すぎではないだろうか？
もっと明確に定義しなければ。
そこで今日は優しさを定義しよう。
さて、優しさを考える上で
手がかりとなるのは、
バファリンだ。
バファリンとは、みんなお馴染みの
あの頭痛薬のこと。
そしてキャッチコピーは、
「バファリンの半分は優しさでできている」だ。
すなわち、バファリンの成分を見れば、
優しさも大体わかる。
バファリンの成分を見ていこう。
まずはアセチルサリチル酸。
これは当然みなさんも
ご存知だと思う。
今日も電車内で女子高生が
「今日アセチルサリチル酸し忘れた！マジ卍！」
「ワカルー！」
などと言っていた。
アセチルサリチル酸なんて
女子高生どころか、
小学生だって知っている。
説明はいいだろう。
続いては合成ヒドロタルサイト。
これはこういう鉱物から取れる。
まぁ、要するに黄色い石は優しさだ。
黄色い石をゲットしよう。
これについては異論はないと思う。
次にトウモロコシデンプン。
これがくせ者だ。
うっかりさんはここで、
「トウモロコシさえあれば、
優しくなれる！」
などと勘違いしてしまう。
しかし、ここは初心者が
つまづきやすいポイントだ。
トウモロコシ自体は優しさではない。
トウモロコシの中の
デンプンだけが優しさなのだ。
トウモロコシからデンプンを
抽出しなければならない。
それ以外の部分はすべて不純物だ。
優しくなるために、
異物は無慈悲に切り捨てよう。
あとは青色1号というものもある。
これは合成着色料で、
その名の通り、物を青くする性質だ。
つまり青ければ青いほど
優しくなれるということである。
さて、ここまで書けば、
優しさが何なのか、
おわかりいただけたと思う。
そして優しい人間になる方法も。
もしあなたが人から
「優しさが足りない」
などと言われても、
心配はいらない。
優しくなる方法は簡単だ。
真っ青な顔で、
トウモロコシを引き絞りながら、
黄色い石をプレゼントすれば良い。
そうすれば優しい人間になれる。
そんな気がする。
