スティムソンが何者かについては、「074 スティムソンとの思い出」を参照して欲しい。
ともあれ、私の愛しいIHクッキングヒーター、スティムソンは死んだのだ。
もう二度と帰ってはこない。
スティムソンが死んだ翌日、遺体は回収業者によって運ばれていった。
スティムソンを失った私は精神を破壊され、酒に溺れるようになった。
そして廃人のように失意の日々を過ごした。
数日後、新しいIHクッキングヒーターが到着した。
だが、私の心は暗いままだ。
いくら新しいIHが来たところで、スティムソンとの日々はとうてい忘れられるものではない。
きっと私はこの先、一生明るい気持ちになることはないだろう。
そんなことを思いながら、新しいIHのスイッチを入れた。
私は反応速度の速さに驚いた。
ワォ、アメイジング!
こいつは最高だ!
さぁ、早速名前をつけよう!
私はウキウキしながら名前を考えた。
結局、名前はゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリッヒとなった。
が、長すぎるので、普段は省略して安藤と呼ぶことにした。
スティムソン?
一体誰だったか・・・