以前友人と寺へ赴いた時、
我々は参拝することに失敗した。
確かそんな記事を書いたことがある。
今回はそのリベンジだ。
友人のH氏と共に寺に行ってきた。
まず、寺社を訪れるに当たって
大切なのは慎み深さだと思う。
我々は落ち着いた態度で臨むことにした。
私 「ヒャア、参拝だ!」
H 「イェア!」
寺に着いてみると、
以前とは違って今日は開いていた。
これにはおのずとテンションも高まる。
私 「ヒアウィゴー!」
H 「ジョイナス!」
最初に我々を出迎えたのは
重要文化財の建築だ。
H 「重要文化財だって」
私 「私はこれを超える。
そしてなるんだ、人間国宝に」
H 「ハハハ」
私 「なんて空疎な笑いなんだろう」
寺はなかなか壮観だった。
でも写真を一枚も撮ってなかったので
多分興味がなかったんだと思う。
各自好きなお寺を想像して
脳内で補完してほしい。
我々は境内をうろうろ歩き続けた。
次に視界に見えてきたのは
何かの彫像だった。
H 「あれは一体何の像だろう?」
私 「きっと金をばらまく成金だろう」
我々は近寄って確かめた。
H 「鳩に餌をやる徳の高いお坊さんだって」
私 「惜しいな」
また、歩いていると、
お地蔵様が破壊されているのを発見した。
私 「あ、これやった人、
ホラー映画で最初に死ぬやつだ」
H 「きっともう死んでるな」
境内にはおみくじもあったので
これも引いてみた。
私 「大吉だった」
友 「珍しいな」
私 「さわぐなって書いてある」
友 「やはりぶっだだな」
ところで、とても興味深かったのは、
説法の看板だ。
なんでも、21世紀のお釈迦様とかいう
タイトルになっていた。
H 「一体どんな感じなんだろうな」
私 「多分最新式のVRが
使われているんだと思う。
VRヘッドセットを装着してみると、
目の前には薄暗い通路が伸びている。
そしてその通路を歩いていくと
扉が現れるんだ。
そして、勇気を振り絞って扉を
開けようした瞬間、
後ろを振り返るとお釈迦様の姿が!」
H 「バイオハザードじゃねぇか!」
他にも気になる看板を見つけた。
私 「お坊さんによる人生相談だって」
H 「救ってもらうか」
我々はすがるような気持ちで
会場の門を叩いた。
私 「閉まってた」
H 「やはりダメか・・・」
今回の参拝もダメだった。