先日、私の親しい友人が、
医者から余命を宣告された。
それを知ったのはつい最近のことだ。
もう決して助からないらしい。
今でも信じられない。
自分の気持ちを整理するために、
彼との思い出を書いていこうと思う。
彼とは本当に長いつきあいだ。
我々は幼い頃から親しかった。
その友人は夏が来る度にこちらに帰省し、
夏休みの間はいつも遊んでいた。
一緒に虫取りに行ったり、
海水浴や縁日にもよく行ったものだ。
しかし、夏が終わるとすぐ帰ってしまうので、
毎年別れがつらかったのをよく覚えている。
我々は共に遊び、共に学んだ。
勉強に精を出すようになってからも
お互い励まし合い、研鑽を重ねた。
そして時が過ぎ、大きくなってからも
必ず毎年のように会ったものだ。
細かな思い出を挙げるとキリがない。
そしてそれらの出来事や、
その時の気持ちを言葉にすることなんて
とうてい出来ないことに今気づいた。
彼にはいくら感謝してもし足りない。
しかし、私が彼に対して
できることなんて何もないのだ。
ただ願わくば、彼が出来るだけ苦しまず、
安らかに眠れることを祈るばかりだ。
ちなみに友人の名前は8月っていいます。
今日死にます。
アッ、もう死ぬ!
サヨナラ!