この前の休日、
友人と深大寺(じんだいじ)へ行ってきた。
深大寺、名前が素晴らしい。
我々の人生には、深さも大きさも足りない。
しかし、ここへ来れば、
かけがえのない何かが
見つかるかもしれない。
我々は藁にもすがる気持ちで
深大寺へ赴いた。
さて、深大寺はそこそこの観光スポットらしく、
周辺は様々なお店で賑わっていた。
寺の境内へ入る前に、
まずはそこらでおみくじを引いた。
友 「クソが!凶だ!」
私 「私は末吉であったよ」
友 「なんて書いてある?」
私 「争いの多くは負けなり」
友 「それは本当に吉なのか?
あ、他にも面白いのがあるな。
よろこびごと、よろしからず」
私 「本当に吉なのか、これは?」
友 「あ、でも良いことも書いてあるぞ。
生死、十に七、八は生く」
私 「2、3割は死ぬのか・・・」
幸先の良いスタートだ。
さて、それではそろそろ寺へ入ろう。
そう思った矢先に、おいしそうな
そば饅頭のお店を発見した。
寺より団子な我々は、
すぐにそちらへと吸い込まれた。
その他にもおいしいそばぱんや、
蕎麦屋がたくさんある。
そして深大寺のことはすっかり失念した。
結局、深大寺への参拝は
叶わなかった。
深大寺のすぐそばには、
神代植物園(じんだいしょくぶつえん)
というのがあった。
我々はついでにそちらを
見に行くことにした。
ところでこの神代という言葉、
なんで読みが深大寺と同じなのに
字が違うんだろうか?
まぁ、きっと深くて大きい理由があるのだろう。
気にせず我々は植物園へ入った。
途中、のどが渇いたので、
自販機で飲み物を買うことにした。
私 「何か希望はある?」
友 「希望などない。
この世界に希望など・・・」
私 「そう」
私はお茶をがぶがぶ飲んだ。
植物園には様々な緑があふれていた。
そしてそこら中に色とりどりの
生き物が、跋扈している。
私 「あ、バッタだ!
カマキリもいる!
やはり昆虫がいると楽しいな」
友 「虫に興味がない。
クソつまらない」
私 「お、トカゲもいる!」
友 「いちいち口にしなくていい。
心の奥底に閉まっておいてほしい」
私 「残念だな、何でも話せる友人だと
思っていたのに」
友 「ああ、本当に残念だ」
人間関係に大きな溝を感じた。
この植物園はかなり大規模なものであり、
大温室もあった。
私 「暑い!」
友 「こんなところに存在できない!
出よ出よ」
そんなこんなで我々は温室を後にした。
我々は植物園の感想を論じあった。
友 「植物、まったく興味なかったな!」
私 「ああ、まったくだ!」
こうして我々は植物園を満喫したのだ。
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