だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

歩くことの困難 椅子の素晴らしさ

歩くというのは非常に困難な行為だ。

見てわかる通り人体は

頭部が異様に肥大化しており、

非常にアンバランスな作りとなっている。

こんなものを二足歩行させようというのは、

自然にも万有引力にも反したことだ。

もっとアザラシとかノザラシとか

そういうものを見習った方がいい。

人体は歩くことに向いていないのだ。

 

だが、時に人は不条理と

向き合わなければならないことがある。

今日の私が良い例だ。

私はつい先日歩くことを

覚えたばかりだというのに、

散歩を命じられたのだ。

私はこれほど非人道的な目に

これまで出逢ったことがない。

だが多分、これが悟りに至るための

修行というやつだろう。

私は涙を惜しんで苦行に耐えた。

 

しかし、いくら私が周りから仏と

呼ばれていたとしても、

我慢には限度というものがある。

10分に及ぶ長期の歩行は、

私の足腰を致命的に損傷させ、

命の灯は消える間近であった。

そしてもうだめかと思ったその時、

私の目にはこんなものが飛び込んできた。
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これはまさか・・・椅子・・・?

これこそ救いであった。

これで私は歩行という名の

生き地獄から解放される。

まるで渇死間際にオアシスを発見した

砂漠の放浪民の気分だ・・・

私は藁にもすがる気分で

ウィンザーチェア展に入った。

 

まず現れたのはコムバックチェアだ。

コムバックチェアとは、

あのコムバックチェアのことである。

コムバックという言葉を

頭の中で思い浮かべてみてほしい。

それがコムバックチェアだ。

 

次に現れたのはペザントチェアだ。

ペザントチェアとは、

あのペザントチェアのことである。

ペザントという言葉を

頭の中で思い浮かべてみてほしい。

それがペザントチェアだ。

 

続いて現れたのはラスティックチェアだ。

ラスティックチェアとは、

あのラスティックチェアのことである。

ラスティックという言葉を

頭の中で思い浮かべてみてほしい。

それがラスティックチェアだ。

 

そんなわけで私は思う存分

いろんなチェアーを堪能した。

ちなみに椅子には座れなかった。

展示品だしな。