先日、科学未来館へ行った話を書いた。
館内にはこんなコーナーもあった。
どうやら機械を遠隔操作し、
手術を行うものらしい。
ところで、何を隠そう私は
医学に関して一通りの知識を持っている。
なにせ私は手塚治虫の
『ブラックジャック』を愛読しているのだ。
もはや一介の医者と言っても過言ではない。
私は医者だ。
そして私のオペを必要としている人がいる。
一刻も早く助けなければ。
医学の父 ヒポクラテスへの誓いを新たにし、
私は手術台へ向かった。
コントロールパネルを前にし、
オペは開始された。
手術はロボットアームを動かし、
患部を切除するというもの。
実際操作してみると、
これがなかなか難しい。
私 「うーん・・・」
私 「みょん!」
しかし、次の瞬間には
「タイムアップ」
という文字が現れた。
私 「あっ・・・」
結局手術は失敗し、患者は死亡した。
私はかけがえのない命を
救うことができなかったのだ。
この犠牲を無駄にしないためにも
私は原因究明を徹底した。
・・・これは道具が悪いな。
間違いない。
ブラックジャックだって
とても良いメスを選んでいた。
全て機械のせいだ。
私は悪くない。
私は未来世界の限界を感じるとともに、
医者として誓いを新たにした。
そしてこれからは、より良い
ロボットアームを探していく所存だ。
ガシャンガシャン!