だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ケバブの果てにトルコの大地を見た

 

ケバブ、それは幸福と同義語である。

ケバブがいかに至高の存在であるかについては、

以前書いた通りだ。

こちらを参照して欲しい。

www.buddha01.ooo

その日、私と友人は

色々あって幸福に飢えていた。

そして我々は幸せの青い鳥を求めて、

ケバブ屋へ行ったのだ。

 

さて、店に入り、

我々はメニューを眺めた。

最初に目を引いたのはこれだ。
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私 「クズソテだって」

友 「我々のことだろうか?」

私 「だろうな。

だが、敢えて他のものを頼もう!

我々がクズでないことを証明しよう」

 

次に気になったのこれだ。
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友 「ブドウの?ってなんだ?」

私 「とてもここでは

書けないような物だろうな。

危険だ・・・」

これもやめた。

 

あとはこんなものもあった。 
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制服王イスカンダルの名を冠したケバブだ。

だが、我々は間違いなく

制服される側だったので、

これも避けた。

 

結局、頼んだのは普通のケバブである。


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ケバブはさすがケバブだけあって

とてもおいしかった。

私 「口の中が超トルコ」

友 「口の中が超ケマルパシャ」

※ケマルパシャ・・・トルコを近代化させた英雄。

西洋文明を取り入れ、

政治から宗教色を廃し、

現代トルコの基礎を作った。

日本でいうところの幕末志士のようなかんじ。

 

友 「そういえば、前にケバブ屋へ行った時も、

トルコ人に同じ事を言ったよ」

私 「おお、それはトルコ人も嬉しいだろう。

友達になれた?」

友 「俺はケマルパシャは嫌いだ。

奴はトルコの伝統を壊した。

って言われて険悪になったよ」

私 「オゥー」

多分日本でいうところの新撰組側だったんだろう。

 

さて、我々はあっという間に

ケバブを平らげた。

だが、まだ足りない。

そこで友人はトルコライスを頼んだ。

これは日本のジャポニカ米と違い、

サラサラな品種の米だ。

 

一方、私はピタパンというものを注文した。

これはナンのトルコ版と言ったところか。

 

両者はすぐに届いた。

そして友人はトルコライスを一口食べて言った。

友 「ぶっだ、うまいよ!」

私 「まぁ、米だからな」

だが、数分後。

友 「ぶっだ、味がないよ・・・」

私 「まぁ、米だからな・・・」

 

私の方もピタパンを食べた。

友 「うまい?」

私 「味がない。

パサパサする」

友 「どうしようもないね」


我々は失われしケバブに思いを馳せた。

だが、栄光のオスマントルコ時代は去ったのだ。

我々の口の中に広がるのは

アナトリア地方の

荒涼とした大地であった。

我々はトルコの荒野を

パッサパサになりながら

放浪し続けるのであった。