だいたい日刊 覇権村

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クオリティ・オブ・ライフを考える

 

 

昨今、クオリティ・オブ・ライフの

重要性が叫ばれている。

クオリティ・オブ・ライフとは、

要するに生活の質のことだ。

普段生きていく中での質を向上させ、

幸福度を上げようというものである。

だが、それは果たして正しいのだろうか?

1人の1人の質を高めようとしても、

やはり限度がある。

そこで量だ。

質より量で攻めよう。

クオンティティ・オブ・ライフを上げるんだ。

今日はどうすればクオンティティ・オブ・ライフを

上げられるかを考えてみよう。

 

まず、最初にクオリティ・オブ・ライフと、

クオンティティ・オブ・ライフでは、

ちょっと名前が長すぎる。

なので以下、前者をQOL、後者をクオンオと

省略することにしよう。

 

さて、クオンオを上げる方法だ。

まず考えられるのは、

こどもを設けるという選択肢だと思う。

こどもという生が増えれば、

必然的にクオンオも上昇する。

だが、これはおすすめできない。

クオンオのためだけにこどもを持つのは、

倫理的にダメな気がする。

それに日本では少子化が進み、

国家レベルでクオンオが低下している。

こどもを増やすというのは難しいのだ。

 

では、他の選択肢は何だろうか?

例えばネズミを繁殖させるという手がある。

ネズミの命だって1つのライフなのだ。

つまり、ネズミを増やせば、

クオンオも必然的に増加する。

これは効果てきめんだ。

ネズミはネズミ算というだけあって、

すごい勢いで増えていく。

なのに浦安のテーマパークにいる

あの2匹は全く増えない。

一体なんでなんだろう?

いや、何でもない。

話を元に戻そう。

 

ネズミの力でクオンオを上げる。

それは魅力的な方法だ。

だが盲点は、ネズミの飼育時間も、

ネズミと同様ネズミ算的に

増加していくことだろう。

多忙な現代人にとっては重荷である。

それに、普段デスクワークに苦しむ人は、

「職場で散々マウスとキーボードに

振り回されているのに、

家でもマウスなんか見たくない」

そんな風に思うかもしれない。

 

そこで登場するのがミジンコだ。

もうミジンコに賭けるしかない。

だってそうだろう?

ミジンコも、人間やマウスと同じ生き物なんだ。

ミジンコが増えれば、クオンオだって

上昇するに決まっている。

ミジンコを増やそう。

 

こちらは簡単である。

池とかで取ってきたミジンコを水槽に入れ、

あとはほんのわずかの餌と

日光を与えればいい。

そうすれば勝手にどんどん増えていく。

ミジンコの力は凄まじい。

飼育の手間がほとんどかからないのに、

ネズミ算を超越したミジンコ算で

加速度的に繁殖を繰り返す。

そしてクオンオもクォンクォン

上がっていくというわけだ。

これでクオンオ問題は

解決といって良いだろう。

 

だが、大きな問題が残る。

それはクオンオを上げても、

QOLはまるで上がらないという問題だ。

いや、それどころか突然

「俺、何やってるんだろう・・・」

という虚無感が何度も襲い、

QOLはみるみるうちに低下していく。

そんなこともあるだろう。

だが、安心して欲しい。

水槽を覗けば、そこには単純運動を繰り返す

不気味な生物達が跋扈している。

この躍動感溢れる有象無象が

すべて我々の味方なのだ。

これほど力強い仲間も

そうそういないだろう。

これがクオンオの力だ。

この力が全て自分の力でもあると思えば、

我々のQOLも上がるのではないだろうか?

上がらない。