だいたい日刊 覇権村

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失敗から学ぶ植物図鑑の選び方

 

最近、東京はだいぶ暖かくなった。

もうコートがいらないぐらいだ。

道ばたの草木も少しずつ、

花が咲き始めている。

ところで、私は植物にはとても詳しい。

・・・そんな人になりたい。

常々そう願っている。

なので、毎年ポケット植物図鑑を買っては、

草花の名前を覚えようとしている。

だが、種類が多すぎて、

毎年挫折している有様だ。

そのため、花が咲き始めるのを見ると、

「あ、今年もまた植物に挫折する季節になったな」

という気分になる今日この頃。

皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


だが、毎年失敗していると言ったが、

私も馬鹿ではない。

きちんと失敗から学べる人間だ。

これまでの図鑑選びは何が失敗で、

次は何を気をつけるべきか、

それを必ず考えている。

今日は私の失敗から学び、

正しいポケット植物図鑑の選び方を

考えてみよう。


さて、一番始めに買った植物図鑑は、

全ページカラーのポケット図鑑だった。

ちゃんと全ての植物の写真があるし、

名前順に並んでいる。

とても便利な優れものだ。

だが、植物の名前がわからない者にとって、

一体何の意味があるのだろう?

これが最初の挫折だった。


次の年、私はこの教訓を生かした。

名前順ではなく、咲く季節順に

並んでいる図鑑を買ったのだ。

これならわかりやすい。

しかしこの図鑑の良さは、

それだけではない。

花の色別に索引があるのだ。

しかもしかも!

花びらや、葉っぱの枚数での検索もできる!

さらにさらに!

植物の名前の由来についても、

詳しい記述がある!

これなら怖いものはない。

計画は完璧であった。

だが、1つだけ問題があった。

持ち歩くには重すぎたのだ。

もはやポケット図鑑ではない。

ただの図鑑だ。

いや、大事典と言ってもいい。

結局、これは持ち歩くことも、

開くことすらほとんどなく、

私は敗れ去った。


だが、この程度の失敗で

諦める私ではない。

次は季節順で、かつコンパクトな

カラーポケット図鑑を買ったのだ。

この図鑑のいいところは、

それだけではない。

植物の他に、野鳥や昆虫も載っている。

それでもちゃんとポケットサイズ。

まったく隙が見あたらない。

だが、最後の長所が災いした。

この図鑑を見ていると、

鳥とか虫に目がいってしまい、

植物に興味がなくなってしまったのだ。

またしても私は敗れ去った。


だが、まだまだめげない。

次は季節順で、全部カラー写真で、

コンパクトで、植物だけしかのっていない、

そんな図鑑を選ぼう。

これが最適解だ。

今年はこのタイプの図鑑で

挫折しようと思う。

私はダメだったが、

みんなは頑張って欲しい。