だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

今日、私は当たり屋だった

今日は家を出た後、

メガネを忘れたことに気づいた。

といっても私は視力が

猛烈に悪いわけではない。

見間違えて、道端のたんぽぽを指差し、

「これはあなたのこどもですか?」

とか聞くような間違いはない。

だが、やはりメガネがないと、

不便ではある。

かけてるときに比べて、

見える物は少ない。

行きの電車内で、

私は対策を考えた。

そういえば、アフリカの人達は、

4キロ先の獲物も見えると聞く。

アフリカ人のようになれば、

目を良くすることができるのでは?

そう考えた私は、

車内でずっとアフリカ関連の

Wikipediaを読んでいた。


しかし、残念ながら私の目に

アフリカの魂が宿ることはなかった。

ここは都会だ。

大いなる大地の力も、

偉大なシャーマンの魂も及ばない。

私はぼやけた世界で過ごすことになった。


さて、視力が下がると、

距離感がつかめず、

色んな物に体が当たるものだ。

その種類は多岐に及んだ。

ちょっと書き出してみよう。


植木鉢に当たる。

痛い。


塀に当たる。

へー。


ドアに当たる。

アウトドア。


天気予報が当たる。

今日は晴れ。


犬も歩けば棒に当たる。

ことわざ。


人の足に当たる。

ごめんなさい。


人生の壁に突き当たる。

困った。


その原因に思い当たる。

アレが悪かったのか。


受け入れられず物に当たる。

ビニール袋を爆発。


水耕植物に日が当たる。

光合成


このように今日は様々な物に当たった。

もはや完全に当たり屋だ。

どんな物にだって当たるだろう。

しかし、私は良いことを思いついた。

これはひょっとしてもしかすると・・・?

そう思った私は帰りにデパートで

700円分の買い物をし、

福引きを回したのだ。

そして当たった。

ポケットティッシュが。