今日は古着屋へ行く機会があった。
それは私が古着は下北沢か原宿でしか
買わないおしゃれさんだからではない。
友人のT氏が父親の服を売りに
行く必要があったからである。
私はそれの付き添いだった。
T氏の父はおしゃれさんだ。
なのでたくさんブランド品を持っている。
T 「このシャツは3万もした。
こっちの背広は5万」
総計は20万ぐらい。
売ればそれなりになるだろう。
友人はそれらの服をゴミ袋に詰め、
古着屋へ持ち込むことにした。
私 「なんでそんなもんに詰め込むんだ!
第一印象最悪だろ!」
T 「だって便利なんだもん」
私 「便利なら仕方ないな」
服は私が持ち運んだ。
だが、1つ気になることができた。
私 「これでは町のど真ん中で
ゴミに抱きついている不審者みたいだ。
頭がおかしい人に思われたらどうしよう」
T 「大丈夫、もう手遅れだよ」
手遅れだった。
さて、古着屋に到着。
気になる査定額は・・・。
店員 「お引き取りできません」
T 「なんで!」
私 「ゴミだと思われたからだろ・・・。
第一印象が悪すぎる」
今度はクイーンズ伊勢丹の袋に服を入れ、
別の古着屋に持ち込んだ。
幸いこちらは門前払いを食らわず、
査定が始まった。
その間、しばらく店内を見ることにした。
T 「それにしても服はよくわからん。
ブランドとか何も知らない」
私 「私は知っている。
ディーゼルというブランドが良い。
私はディーゼルの服しか
着ないことにしている」
T 「素晴らしい。
今着てる服もディーゼル?」
私 「いや、ユニクロ」
T 「ユニクロじゃねぇか」
T 「ぶっだはほんと服に
金かけなさそうだよね。
今着てる服だってどうせ
980円ぐらいでしょ?」
私 「さすがに人をなめすぎでしょ!
そんなわけないだろ」
T 「すまん」
私 「2着で980円だった」
T 「ほんとすまん」
そうこうしている内に
査定が終わったようだ。
店内にアナウンスが流れた。
T 「一体いくらになるだろう?
あの服は思い出がたくさん詰まっている。
きっと数万にはなるだろう」
私 「そうだといいね」
店員 「750円です」
T 「」
私 「思い出とは一体」
結論
思い出はプライスレス