だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

いつもの

よく行く店に入った時、

こんな注文をしてみたくなる。

「いつもの!」

一度は言ってみたい台詞だ。

だが、なかなかその機会は訪れない。

今日は一体どうすれば

それが許されるのかを考えたい。


まず「いつも」とは、

どれぐらいの頻度を指すのだろうか?

最初に思いつくのは、毎日である。

これは厳しい。

これを為すためには生活の全てを

捧げなければならない。

学校や会社を休んでも、

店には頑なに通い続け、

家族から

「私といつもの、どちらが大事なの?」

と聞かれても、迷わず後者と

答える勇気が求められる。

これは無理だ。


では、月に1回はどうだろうか?

これは少なすぎる。

新月の夜に必ず現れるとか、

そういう演出をしなければ、

覚えてはもらえないだろう。

多分週1以上は必要だと思う。


次は何を注文するかが問題だ。

これは毎回カフェラテを注文するのが望ましい。

そうすれば、店員から

「あ、カフェラテの人だ」

と覚えてもらえるだろう。

だが、人の心は弱いもので、

たいていは前回、突発的に

宇治抹茶ラテを頼んでいたりするものだ。

そんな状態で「いつもの」と頼んでも、

店員は困惑する他ない。

 

どうも答えはなかなか見つからない。

だが、とりあえず週1以上で訪れる所で、

自分の意志とは関係なく、

機械的に同じ物を頼める所が良いのだろう。


今日は早速そうした条件で、

一番ハードルの低いものから

チャレンジしてみた。

私はいつものように朝最寄駅へ訪れ、

Suicaを改札機にかざして念じた。

私 「(いつもの)」

改札機 「ピッ」

私 「(通じた・・・)」

いけるかもしれない。

次はドトールとかで試してみようと思う。