だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

いざ避暑地へ!

もはや言うまでもないことだが、

連日連日本当に暑い。

東京は灼熱地獄だ。

熱中症で倒れる人も続出している。

こんな暑い日を過ごしていると、

「そろそろ涼しい軽井沢の別荘に行くころかな」

という気がしてきた。

だが、いかんせん行くのが面倒だし、

そもそもそんな別荘は

私の脳内にしか存在しない。

なので今回は見送った。

その代わり、私は別の避暑地に行くことにした。

雪山救助隊のドキュメンタリーを

見ることにしたのだ。

それは遠いヨーロッパのアルプスのお話。

あたりには凍える雪に閉ざされ、

高くそびえる山岳が連なる。

そこに命知らずの登山者達が

「なんかそこに山があったから」

などという曖昧な理由で、

よじ登り始める。

そして案の定、滑落したり遭難したりする。

雪山救助隊は、そんな哀れな登山者達を

助けに行くのだ。

嫌にならないのだろうか?


さて、最初のおともだちは、

クレバスに落下してしまった男だった。

アルプスには氷河地帯が存在し、

そこには無数のクレバスがある。

だが、見えないものもいくつかあり、

それにはまると即落下だ。

男はそんなクレバスに落ち、

怪我をして動けない。

救助隊を待つばかりだ。

そして我らが救助隊がヘリで飛び立つ。


番組では救助隊が直面する困難について

解説していた。

救助は時間との戦いだ。

クレバスに落ちると、体温で周りの氷が溶け、

体を冷やしていく。 

そして恐ろしい低体温症に襲われるのだ。

その様子を見て、私は寒気がした。

「もしかすると私も低体温症かもしれない」

それもそのはず、部屋のクーラーは

最低温度の16℃に設定していた。

もちろん風量も最大だ。

あたりには雪山と同じレベルの吹雪が吹き荒れる。

とても救助を待っている場合ではない。

私は動画視聴を中止し、

体を温めるべくドアを開けた。

「あっつ・・・」

私は2秒でドアを閉め、

すぐにアルプスに戻ってきた。

さぁ、救助再開だ。


救助隊のヘリは無事クレバスを発見し、 

近くに隊員を降下させる。

そして彼らはクレバスをロープで降りていく。

底には男が横たわっていた。

男は怪我で流血しており、

体温を失っていた。

それを見て、私は寒気がした。

私もさっきかさぶたをはがして、

流血していた。

このままでは低体温症で生命の危険がある。

私は動画視聴を中止し、

体を温めるべくドアを開けた。

「あっつ・・・」

私は0.5秒でドアを閉め、

すぐにアルプスに戻ってきた。

さぁ、救助再開だ。


その後も様々な出来事があった。

だが、救助隊の働きにより、男は無事助かった。

私も何度か外とアルプスを

行き来したが、何とか無事生きている。

怪我は凍傷で指を2、3本失ったぐらいだ。

今は病院のベッドからこの記事を書いている。