先日、エッシャー展が混みすぎて
入れなかった話を書いた。
だが、上野には他にも様々な美術館が
乱立している。
代わりの展覧会はいくらでもある。
その内の1つに、
ミケランジェロ展というのもあった。
「チッ、ミケランジェロで我慢してやるか」
そんな傲慢な考えが私の胸に浮かんだ。
上野は文化遺産に富みすぎている。
だからそういう、
パンが無いからケーキでも食うか、
みたいな思想が生まれるのだ。
贅沢は敵である。
さて、ミケランジェロはリアルな彫刻を
彫ることで有名な芸術家だ。
実際、展示されている彫刻は
みなとてもリアルだった。
どれもまるで本物の人間のように
喜怒哀楽の表情を浮かべている。
微笑ましいこども客の前では
柔和な微笑を浮かべているし、
マナーの悪い客が来ると、
ゴミを見るかのような蔑んだ顔になった。
また、この日の上野は超猛暑日。
最高記憶は35度を優に超えた。
もちろん彼らは敏感に反応した。
暑すぎ！服なんか着てられるか！の像
あー、その手があったかー、俺もやろ。の像
ちょ、それはまずいッスよ！と言いながらやはり脱ぐ の像
他にも周りを見ると、
ほとんどの像は服を着ていなかった。
本当にリアルだな、と思った。
