だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ささくれとストレス

今日は

「ささくれってどう?」

という問いを投げかけられた。

意味不明な質問だ。

ささくれとは、あのささくれのことだろうか。

指にできるあれだろうか。

だとしても質問の意図が見えない。

逆に「ささくれってどう?」ってどう?

私は深く考え込んだ。

だが、よく話を聞いてみると、

とりあえずささくれについて、

言及したいだけだった。

深い意味はないようだ。

というわけで、私は知人の

ささくれに対する謎の独白を聞いた。


話を要約すると、

ささくれとストレスの相関関係についてだった。

ストレスがたまると、

ささくれを剥きたくなってしまう。

そういう話だった。

それはいくつかの段階に分かれるようだ。


軽度

軽いストレスがかかると、

少しだけささくれを剥いてしまう。

具体的にどの程度のストレスかと言えば、

みかんの甘皮がうまくはがせない、

というぐらいだ。

あの白い筋のことである。

これはフラストレーションがたまる。

ささくれを剥いてしまうのも無理はない。

甘皮がむけない代わりに、

ささくれを剥いてしまうことから、

代償性ささくれ剥離現象と呼ぶことにしよう。


中度

さっきよりストレスが大きくかかり、

ささくれもハードに剥いてしまう。

具体的にどの程度のストレスかと言えば、

そもそもみかんの皮自体を剥けないケースだ。

これはかなり厳しい。

自分の無力さ、世界の残酷さ、柑橘類の脅威、

そういうものに打ちひしがれる。

絶望性ささくれ剥離症状と呼ぼう。


重度

末期症状。

もはやみかんを買う金がないというレベル。

ささくれは崩壊し、

指は無政府状態になる。


幸い知人は軽度で済んだようだった。

だが、今後の研究のためにも、

しばらくは知人とそのささくれを

見守っていきたい。

結果については、後日詳細なレポートを

ここに提出しようと思う。