だいたい日刊 覇権村

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ロシアフェスに行ってみたい!

近々、ロシアフェスティバルというものが、
開かれるらしい。


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ロシアはとても魅力的な国だ。
是非とも行ってみたいところである。
では、一体どんなフェスティバルになるだろうか?
試しにちょっと考えてみようと思う。

まず、ロシアというのだから、
きっと真冬に行われることだろう。
会場は網走とかだろうか。
最寄り駅まではシベリア鉄道で移動する。
だが、駅からは果てしない荒野が広がる。
あまりの寒さに馬は生き絶え、
車のガソリンは氷りつき、
交通機関は徒歩しかない。
そして凍てつく吹雪の中をトボトボと進む。
襲いかかる冬将軍の前に、
何度も意識が遠のく。
なので時折コサックダンスで体を温める。

さて、白銀の大地をさまよい、
ようやく会場に到着する。
ロシアと言えば、
他には何があるだろうか?
そう、ウォッカだ。
飲み物はすべてウォッカ
これは基本だろう。
もちろん飲み放題だ。
ルーブル札をスタッフに差し出し、
ウォッカを頼もう。
とりあえずショットグラスで
最初の一杯を飲み干さないと、
誰も口を聞いてくれないだろう。
そういうわけで乾杯の音頭ともに飲み干し、
ついでにもう2、3杯いっとく。
足下がふらついてきただろうか?
これでようやく我々はロシア人だ。
フェスティバルが今、始まる。

ウォッカを飲みながらぶらつくと、
おいしそうな店がたくさんある。
しかし、メニューがキリル文字なので、
何が書いてあるのかはわからない。
初心者はここで狼狽してしまう。
だが、安心してほしい。
どのみち日本語で書いてあっても、
この頃にはすでに泥酔しているので、
文字は意味をなさない。
一番シベリアの風を感じる物を選ぼう。

運ばれてくる料理はピロシキだ。
有名なロシア料理である。
だが、ピロシキとは、
一体何なのだろうか?
どう説明したらいいのだろう。
なんというか・・・こう・・・わかるだろ?
とにかくピロシキを食べよう。
基本的においしい。

あと、ロシアといえば、
やはりマトリョーシカだ。
是非ともお土産に1つは欲しいところ。
試しに中を開けてみると、
例によって一回り小さい
マトリョーシカ人形が入っている。
もう一回開けてみる。
するとやはりもう一回り小さい人形がある。
さらに開ける。
さらに小さい人形がある。
もう一度開ける。
またしても小さい人形。
さらに開ける。
さらに人形。
・・・
延々繰り返していくと、
ふと気づく。
人間も同じようなものかもしれない。
人は誰しも外見を取り繕う。
人は皆、嘘をついて生きている。
ふたを開けてみないと、
内面はわからない。
しかもそれだけではない。
人は自分に対しても嘘をついて生きている。
だから一度外面を剥ぎ取っても、
自分のことなんてわからない。
そして何度自分の皮を剥いても、
本当の自分は現れない。
一体自分とは何なのだろうか?
こうして段々物思いにふけり始め、
ドストエフスキーを読み始める。
そしてロシア文学の扉を開ける。

このようにロシアフェスティバルは、
食においても、思索においても、
充実したものとなるだろう。
是非ともみんなでエンジョイしたい。

だが、1つだけ注意して欲しいことがある。
それはマナーについてだ。
ウォッカをラッパ飲みしていると、
次第に気が大きくなり、
粗暴な態度を取り始める輩がいる。
そして他の客にからんだりするかもしれない。
こうしたマナーの悪い客は、
もちろんロシア流に対応する。
例えばなぜか突然交通事故に遭っ(以下略)