だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

日記 雑草を引っこ抜くの巻

その日はとことん雑な日だった。

友人で雑談していたら、 

雑用を頼まれたり、

雑草を引き抜くことになっていた。

まさに雑記ブログに書くには

相応しい出来事だ。

今日は雑然とその時の話を書く。    


友人の家の庭に連れられていくと、

確かに雑草が生い茂っていた。

「これはヤバいかもしれん。

すごくめんどくさい・・・」

と思った。

だが、私は仮にも仏のあだ名を持つ者だ。

衆生の悩みをむげにはできない。

それにここで恩を売っておけば、

後で色々なことに・・・

いや、何でもない。


草むしりは、かなりの重労働だった。

そして何より肉体労働だ。 

なので、ひいこら言いながら始めた。

が、途中で段々楽しくなってきた。


1つ気づいたことは、

草によってだいぶ引っこ抜きやすさが違う、

ということだ。

力ずくで引っこ抜けばいいのもあれば、

それだと茎から折れてしまうのもある。

そういうのは優しく

引っこ抜かねばならない。

相手によって微妙に

戦術を変えなければならないのだ。

草むしりは、段々頭脳労働になり始めた。


途中から考え込み始めた私に対し、

友人が

「そちらも手を貸そうか?」

 と言ってきた。

だが、私は瞬時に断った。

もはやここに縄張り意識を

感じ始めていたからだ。

この草は私が抜く。

ここは私のテリトリーだ。

友人の庭だけど。


そう言えば

「雑草という名の草はない」

という言葉がある。

私もそう思う。 

雑草という草はない。

引っこ抜きやすい草と、

引っこ抜きにくい草がある。

いや、それどころか

やや引っこ抜きやすい草や、

やや引っこ抜きにくい草もあった。

偉大な雑草引っこ抜き名言として、

私はこの言葉を胸に刻んだ。