だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

おせち料理を考察する

おせち料理の種類は多い。
ふたを開けてみると、
箱の中には様々な料理が
ぎっしりと詰め込まれ、
それら1つ1つにきちんと意味がある。
だが、それらが何を意味しているのかは、
意外にみんな知らない。
私も知らない。
そこで今日はそれぞれのおせち料理が、
一体どんな由来を持つのかを、
多角的な観点から考察していきたい。

・伊達巻
言わずとしれたおせち料理の1品。
とてもおいしい。
伊達巻と謳っているが、
そのおいしさは伊達ではない。
正月とはこのように
偽りによって始まる。
そしてそれゆえに、
1年というものは嘘と偽りで
満ち満ちたものとなるだろう。
しかし、それだけではない。
この伊達巻というやつは我々に、
「人は嘘をつかずに生きていくことはできない」
という警告と同時に、
「まぁでも俺でも食べて元気だせよ、甘いし」
という励ましも与えてくれる。
哲学的かつ、アンパンマン的な
自己犠牲の精神を含む優しい食べ物だ。

・錦玉子
錦鯉愛好家で知られる沢村権作さん(97歳)が、
愛錦鯉のキャサリンとの死別のショックから
インスピレーションを得て、
自分を励ますために作った料理。
その味は甘く、
悲しみを和らげる効果を持つ。
そんな悲しい歴史を持った1品だ。

数の子
また何かの卵か。
卵、みんな好きなのだろうか。
もう一度生まれ変わりたいのだろうか。
確かに、これだけ多いなら
行ける気がしてくる。

・いくら
また卵!
一体どんだけ卵好きなんだ。
もう卵はいいって。
それよりもちゃんと育った何かが食べたい。

・鯛
そんなツッコミに答えて
生み出されたのがこの一品。
その心は、

い。

おっと、ここで渾身の一発ギャグだ。
その後、何かのたがが
外れてしまったかのように、
様々な魚料理が立ち並ぶ。
大丈夫か、おせち。
どこへ行くんだ、おせち。
その迷走の先には
一体何が待ち受けるんだろうか?

次回へ続く。