先日、友人の水田氏(仮名)と芸大美術館へ行ってきた。
芸大というのは、有名な芸術大学の1つだ。
中にはいくつか美術館がある。
その1つに行ってきた。
何も見ずにフラッと入ったので、
展覧会名はよくわからない。
まぁ、とにかく様々な作品が展示されていた。
最初に目を惹いたのは、
土でできた人形だった。
私 「これは知ってる。
水 「芸大生作って書いてあるが」
私 「芸大は縄文時代からあるからね」
また、他には大きな鉢が展示されていた。
私 「つぼとか陶器の良さはわからないなぁ」
水 「俺はわかる。このつぼを見てみろ。
口は広いが深さがある。
さらに水を通さない素材でできている。
こういうのは金魚を飼うのに便利だ。
おばあちゃんちで見た」
私 「そうか、金魚か。
その視点はなかった」
試しに私はそうした視点で、
鉢を見てみた。
その結果、鉢は出目金級、らんちゅう級、
和金級などに分類された。
なんだか戦艦みたいだ。
また、しばらく行くと、
今度は謎の動物が描かれた絵があった。
人型ではあるが、
顔まで体毛で覆われていて、
正体が何もわからない。
私 「この生物は一体何だろう?」
水 「奥多摩で発見されたイェティ」
私 「イェティって奥多摩にいたんだ」
その後も、ダイソーで売ってそうな箸、
転んで絵描き道具をひっくり返したような
謎の抽象画、部室に転がってそうな椅子等が
広がっていた。
私 「芸術って何だろう」
水 「芸術というのは、よくわからない、
ということがわかった」
私 「同感だ」
その後、我々はすぐにそこを跡にし、
すぐ近くのアメ横に訪れた。
そして芸術どころか、
酒の味もわからない我々は、
そこらのボロボロの酒場で
安酒を飲んで帰ってきた。