だいたい日刊 覇権村

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北海道旅行記 その3 クマとの出会い

昔訪れた北海道の旅行記の続き。

https://www.buddha01.ooo/entry/2018/06/08/213547

我々はその後も様々な観光地へ行った。

その1つがクマ園である。

北海道と言えばやはりクマ。

クマを見たり、食べられたりするのが、

北海道旅行の醍醐味である。

 

当日の朝は早かった。

我々は冬眠から醒めたクマのように

のそのそと起きてきた。

だが、前日にスマブラをやりすぎて、

皆、目の下にクマが出来ていた。

「すでにクマ見たし、

もうクマ園とかよくね?

ずっと宿で寝てよ」

という空気が場を支配した。

しかし、先生に追い出され、 

仕方なくクマ園に行くことになった。

 

さて、クマ園に到着すると、

そこには沢山のクマがいた。

さすがクマ園。

人よりもクマの方が多いくらいだ。

というか客少なすぎないか?

大丈夫なのだろうか、ここ・・・

我々はクマ園の経営状態に

不安を抱きつつ、

クマの鑑賞を始めた。

 

気になるクマの様子だが、

彼らはすっかり野生を失っていた。

両足で立ち上がり、両手を合わせ、

物乞いをしている。

その姿を哀れに思った。

もし山で出逢えば、

命乞いをするのは我々の方だろう。

どうしてこうなってしまったのか。

私は彼らがこんな芸を覚えたことに

興味を持った。

きっとこういうことをすれば、

餌がもらえると学習したのだと思う。

そしてここは多分、りんごをあげたり、

嫌いなお友だちを突き飛ばして、

餌をあげるコーナーだ。

早速何かあげてみたい。

だが、幸か不幸か、班のメンバーに

嫌いなお友だちはいなかった。

そのため、残念ながら

餌をあげることができなかった。

クマにはかわいそうなことをしてしまった。

次は誰か適当な敵を連れてこよう。

そして、

「ほら!あげた餌を食べてるぞ!」

とはしゃぐ彼を

「次はお前がああなる番だ」

と言って、突き落とそうと思う。