だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

金の価値

金といってもお金ではなく、

今回はGoldのお話。

 

まず最初にこれだけは

言っておかねばならない。

リアルゴールドという

飲み物があるが、

あれはリアルなゴールドじゃないですよ。

初心者はあれでよく騙される。

間違えて買わないよう注意して欲しい。

 

さて、本題に入ろう。

先日、友人の家に遊びに行った時のこと。

 

友 「掃除してたら指輪が出てきた。

多分、昔死んだばあちゃんのだと思う」


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私 「おお、高そう。本物?」

友 「よくわからん。

貴金属屋で確かめてみるか」

 

というわけで、

ひとまず無料査定に

出してみることにした。

売るかどうかは置いておこう。

 

我々は近くの貴金属店に入り、

早速指輪を預けた。

すると鑑定士はいかにもなルーペを取り出し、

鑑定を始めた。

これはなかなか緊張する。

まるで何でも鑑定団

先祖代々の家宝を出す気分だ。

しばらくすると鑑定士は口を開いた。

 

「こちらの真珠は価値がありませんねー」

 

脳内に何でも鑑定団

外れが出た時のBGMが流れた。

ダメだったか・・・

諦めて帰ろうとしたら、

鑑定士は続けて言った。

 

「あー、でも指輪自体は18禁ですね」

 

まさかのR18指定である。

そんなに暴力的な指輪だったのだろうか。

はめた者は血に飢え、

見る全てに破壊衝動を覚える。

そんな呪われた指輪だったのだろうか。

とんでもないものが

出てきてしまった。

これはお祓いコースか?

 

だが、これは18金のことで、

金の純度を指すそうだ。

14金なら金58.33パーセント。

18金なら75パーセント。

24金に至っては99.99パーセントと、

ほぼ完全に純金だ。

これはすごい。

私なんて75パーセントはおろか、

5パーセントすらもない。

私なんかよりよっぽど価値のある

指輪だったのだ。

 

我々は鑑定する際のポイントも聞いた。

本物には刻印があるらしい。

とても小さく14K、18Kなどと、

彫られているとのこと。

鑑定士が用いるあのルーペは、

ただ仕事している感を醸し出すためだけの

ものではなかったのだ。

 

そうだ、家の他の指輪も

確かめてみよう!

我々は早速帰りにダイソー

ルーペを買ってきた。

そして家の指輪を片っ端から

調べることにした。

なんといっても我々はすでに金の専門家。

その道2時間のプロだ。

金ならいくらでも鑑定できる。

 

鑑定の結果、いくつかは本物だったが、

多くは偽物だとわかった。

しかし、友人はこんなことを言い出した。

 

「これ、自分で18Kとか彫ればいいんじゃね?」

 

これこそ現代の錬金術だ。

だが、明らかに禁忌に触れそうだ。

恐らく人体錬成と同じぐらいの

罰があるだろう。

等価交換の原則にも反するので、

それはやめておいた。

 

ともあれ、指輪は金であった。

今日は祝杯を上げよう

ということになった。

そして飲み屋でずっと金について

議論することにした。

だが、外で金の話をするのは

危険なことだ。

聞かれれば追い剥ぎや辻斬りに遭い、

身ぐるみ剥がされること必至である。

なので我々は隠語を使うことにした。

Kや金を「かぼちゃ」と表現し、

価格単位は1000分の1に切り下げる。

これで誰にもわかるまい。

我々は心置きなく金について話した。

 

「かぼちゃ1グラム4円」

「24個のかぼちゃは18個のかぼちゃよりすごい」

「かぼちゃ含有率99.99パーセントのかぼちゃ」

「戦争が起きるとかぼちゃが上がる」

「かぼちゃ投資」

 

そんな会話が飛び交った。

こいつらかぼちゃの行商か?

と、周りから不審な目を向けられながら、

我々はかぼちゃについて語り合った。

 

 

 

 

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