だいたい日刊 覇権村

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恵方撒きとは何か?

先日、節分には様々な豆の撒き方がある、と紹介した。

https://www.buddha01.ooo/entry/2019/02/01/235612

だが、うっかり書き忘れていたものがある。

それが恵方撒きだ。

近年、唐突に注目が集まり始めた

新しい撒き方である。

では、一体恵方撒きとは何か?

その由来を説明しよう。

 

まず、恵方の「方」だが、

これは当然「砲」のことだ。

そして「恵(え)」の方は、

エリザベスの頭文字を意味する。

つまり恵方とは、

通称 エリザベス砲を指すというわけだ。

 

では、恵砲、通称 エリザベス砲とは、

何なのだろうか?

これは、エリザベス治世の下で生まれた

強力な大砲だとされている。

一説によれば、幕末期に日本に輸入され、

エ砲の名で用いられることになったとのことだ。

エリザベス砲による重火力豆投射の威力は凄まじい。

撃たれた鬼は跡形もなく消滅し、

塵ひとつ残らない。

鬼にとっては悪夢のような撒き方だ。

だが、人間にとっては大きな恩恵をもたらす。

そのためエ砲は、恵砲と呼ばれるようになり、

その後、何だかんだあって、

恵方と呼ぶようになった。

そしてハンドガンやショットガン型などに並ぶ、

第5の豆撒きとして注目を集めたというわけだ。

 

しかしながら、知っての通り、

恵方撒きはあまり庶民には普及していない。

その理由はいくつかある。

運搬の難しさ、弾薬の高騰、

鬼の機動性の向上など、

様々な要因が指摘されている。

だが、一番の原因は、

ターゲット層が不明確というところだろう。

他の撒き方は、

ハンドガンなら女性や子供、

ショットガンならうっかりさん、

マシンガンなら神主と、

顧客層が明確だ。

なのに恵方撒きは、

誰に売りたいのか謎である。

その挙げ句、

「ならば誰にでも売ってやろう!」と、

見境なくコンビニに置き始め、

大量に廃棄される運命にある。

恵方撒きは、経営戦略のミス、

マーケティングの失敗など、

様々なことを考えさせる。

来年のことを話すと

鬼に笑われるというが、

恵方撒きはそうした反面教師と言えるだろう。

 

 

 

 

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