だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

あるところに男がいた


f:id:buddha01:20190402233827j:image

あるところに男がいた。

男は力もなく歩いていた。

途中、ふとガラスに映った自分の姿が見えた。

そこにいたのは疲れた顔をした中年だ。

男は思った。

「一体なんてツラをしてやがるんだ、俺は。

だが無理もないな。

来る日も来る日も同じ仕事。

ただ流されるままに、

惰性で生きているだけなんだ。

年月ばかりが無駄に過ぎていく。

しかし、果たしてこのままでいいんだろうか?

これで生きていると言えるのだろうか?

いや、言えない。

そう、このままじゃいけないんだ。

こんな生活を変えよう!

今日から違う俺になるんだ!」

男は生まれ変わるべく

新しい一歩を踏み出した。

 

すると突然、後ろからグッと肩をつかまれた。

 

「あっ、こんな所にいやがったのか!

さぁ、早くお菓子にありがとうと言う仕事に戻るんだ!」

 

 

 

Follow @buddha0123