今日は帰宅後、本の整理を行った。
最近、どうにも本が増えすぎていた。
本棚から溢れ出し、
難民と化した本達が
そこら中に散らばっている。
治安もだいぶ悪化してきた。
そろそろ大鉈を振るわねば。
そういうわけで大掃除が始まった。
そして、いくつもの本達が、
無慈悲に追放された。
しばらくすると、1冊の古い辞書が見つかった。
懐かしい。
私はパラパラとページをめくった。
すると、ひらりと落ちてきたものがあった。
それは1万円だった。
挟んであったのは「金」の章。
昔、私が挟んだものだ。
すっかり忘れていた。
まるで過去の自分からお年玉をもらったような、
いや、巻き上げたような形だ。
ともあれ、私はとてもラッキーだった。
今日はウキウキ気分で1日を過ごした。
以前、中身の確認なく
他の辞書を捨てたことを、
思い出すまでは。