先日、友人からこんな誘いを受けた。
友 「ねー、ぶっだー!
ミュージカル興味あるー?」
私 「ない」
友 「おっけー!じゃあゴールデンウイーク、ミュージカルな」
私 「?!」
というわけで、ミュージカルへ行くことになった。
私はなぜそんなに友人がミュージカルへ
行きたいのかを尋ねた。
話によれば、ミュージカルには
彼の友人が出演するとのことだ。
友人はお祝いの花束も用意していた。
用意周到なことだ。
私 「それにしても、こういう花束って、
もらった後どうするんだろう?」
友 「食べる。ムシャムシャムシャー!って」
私 「お前の友達って、そんな化け物みたいな奴なの?」
私はミュージカルがとても不安になった。
もしかして、なまはげ祭りみたいな
感じなんじゃないか?
また、私は会場に着いてから、
大きなミスに気づいてしまった。
「いかん、普通の服で来てしまった・・・」
着てきたのは、とても実戦に
耐えうるような服装ではなかった。
これでは歌って踊れない。
心の準備も体作りもままならぬまま
戦場へ出ることに、強い不安を感じた。
だが、 開演してみると、
幸い私が想定していたような
状況にはならなかった。
ダンスを強いられることはなかったし、
なんと死傷者も出なかった。
こちらに求められているのは、
歌の最中の手拍子だけだ。
手を叩いているだけでよかった。
おかげでなんとか無事ミュージカルを
生き残ることができた。
閉幕後、私は友人に感想を尋ねられた。
友 「ミュージカルはどうだった?」
私 「光、音・・・そして人」
友 「ひどい理解力だな」
ミュージカル、とてもよかった。