だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

おいしい肉じゃがの作り方

今日はおいしい肉じゃがを作った。

そのレシピを特別に公開しようと思う。

 

まずは材料集めだ。

これは簡単。

そこらへんに生えてる

野生の野菜を引っこ抜いてこよう。

日本は農業先進国なので、

きっと最高級の野菜が手に入るはずだ。

 

肉は路地裏の小道の突き当たりにある

真っ黒のドアを探そう。

それを2回、4回、3回の順にノックすると、

虚ろな顔をしたおじさんが出てくる。

初めての人は戸惑うかもしれない。

だが、安心してほしい。

頼まれた仕事はきっちりとこなす男だ。

何も言わずに指を3本突き立てると、

肉を300グラム持ってきてくれる。

何の肉かは決して聞いてはならない。

これで材料は揃った。

次は調理に移ろう。

 

まずは皮むきだ。

にんじんからやっていこう。

にんじんを取ってみると、

その姿は真っ赤だ。

きっと何かに対して怒っているのだろう。

その気持ちはわかる。

人は時としてそういう感情を抱いてしまうものだ。

だが、怒ってばかりの人生じゃ辛いだろ?

もっと気楽に生きようぜ。

そんな風に励ましながら、

不意をついて皮を剥ぐと、

いい感じに剥けると思う。

 

次はじゃがいもの皮を剥こう。

慎重にピーラーを当てて・・・

クソ!新芽が取れない!

ピーラーがうまく入らない!

段々じゃがいもに対して殺意が芽生えてくる。

殺意の芽はもっと取れない。

皮も剥きづらい。

もうこっぱみじんにするしかない。

力任せに包丁でバラバラにしよう。

これで一安心。

 

・・・と言いたいところだが、油断は禁物だ。

例え死んだように見えても、

煮込み始めると復活して、

こちらを襲ってくる時もある。

そうだ、奴らはいつだってそうだ!

俺の戦友のロバートもそれでやられた。

火力を最大にして徹底的に煮立たせ、

完膚なきまでに破壊しつくそう。

しばらくやればじゃがいもは溶けていく。

そして気づけば

「肉じゃが」からじゃがが消滅し、

「肉」となっている。

肉はうまい。

以上だ。

 

 

 

 

Follow @buddha0123