だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

首を寝違えることのメリットとデメリット

今日は首を寝違えた。
寝違えた理由はハッキリしている。
枕を2倍使えば2倍眠れるという理論に基づき、
枕を重ねて寝たのが原因だ。
理論上はこれで体力全快になるはずだった。
だが、実際には首を痛めただけであった。
理論と現実の哀しき落差である。

寝違えた症状としては、首をすっと伸ばすと、
首の後ろ側に激痛が走るというものだ。
おかげでやや首を突きだし、
前傾気味に歩かねばならなかった。
今日はそんな姿勢で1日を過ごした。

友人と会ったら早速そのことを尋ねられた。
「ぶっだ、どうしたの?
クロマニョン人に退化したの?」
どうやら類人猿ウォークになっていたらしい。

不都合な点は他にもある。
このような卑屈な姿勢でいると、
上から目線ならぬ、下から目線で
物を見るようになった。
すごい人を見ると、
「へ、へ、やっぱり旦那はあっしらのような
下男とは違うんでさぁ」
などと卑屈な気持ちになった。

また様々な卑しい考えも生まれた。
「今年1年分の米は懸賞に応募して手に入れる」とか、
「雨水を貯めれば水道代がゼロになる」
などといったものだ。
全ては姿勢の悪さに起因している。

何でも形から入ることが大切、とよく言われる。
しかし、それは裏を返せば、形が壊れれば、
全ての物は崩壊するということだ。
姿勢が崩れると思考もダメになるのである。

ここまで書いたところだけ見ると、
寝違えることはデメリットしかなさそうに見える。
だが、もちろん悪いことばかりではない。
視線を下に転じていると、
これまで見えなかった様々なことが
見えるようになった。
吐き捨てられたガム、タバコの吸い殻、
鶏のフン、どんぐり等々・・・。

うん、悪いことばかりだ。
寝違えることにメリットはなし。
それが今日の結論だ。