先日の休日、友人宅へ遊びに行った。
友 「そういえば前ぶっだんちで借りた傘、
返してなかったよね。
帰るときに是非持って行ってよ」
私 「ああ、そういえばそんなこともあったな。
わかった、持って帰ろう」
友 「そうだ、帰る時に忘れないよう、
ちゃんとドアノブにかけておくよ」
私 「ありがとう!」
危ないところだった。
いつもだったらここで傘を忘れてしまい、
ブログの記事になってしまうところであった。
だが、今回はそんな心配はない。
私は安心し、おかげで心置きなく
遊ぶことができた。
その後、しばらく時間が経った。
そして気づけばもう帰る時間だ。
でも今日は大丈夫。
傘を忘れる心配はない。
私は意気揚々と玄関へ向かった。
だが、玄関に現れた景色に、
私は唖然とした。
ドアノブには大量の傘がかけてあったのだ。
私 「一体・・・何なんだこれは」
友 「ほら、ぶっだんち行ったとき、
何回も傘借りたじゃないか」
私 「まさか全部か?」
友 「そう」
私はすぐに持って帰るのを諦めようとした。
しかし、残念なことに傘は
ギリギリ持って帰れる量だ。
私は仕方なく全ての傘をリュックに突き刺し、
持って帰ることになった。
大量の傘を負って歩くその出で立ちは、
まるで武蔵坊弁慶であったという。
その後、雨の日の四条大橋にて、
多くの年収が高そうなサラリーマンが襲われ、
ビニール傘を奪われた話は、
あまりにも有名な逸話である。