だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

傘の行方

先日の休日、友人宅へ遊びに行った。

 

友 「そういえば前ぶっだんちで借りた傘、

返してなかったよね。

帰るときに是非持って行ってよ」

私 「ああ、そういえばそんなこともあったな。

わかった、持って帰ろう」

友 「そうだ、帰る時に忘れないよう、

ちゃんとドアノブにかけておくよ」

私 「ありがとう!」

 

危ないところだった。

いつもだったらここで傘を忘れてしまい、

ブログの記事になってしまうところであった。

だが、今回はそんな心配はない。

私は安心し、おかげで心置きなく

遊ぶことができた。

 

その後、しばらく時間が経った。

そして気づけばもう帰る時間だ。

でも今日は大丈夫。

傘を忘れる心配はない。

私は意気揚々と玄関へ向かった。

 

だが、玄関に現れた景色に、

私は唖然とした。

ドアノブには大量の傘がかけてあったのだ。

 

私 「一体・・・何なんだこれは」

友 「ほら、ぶっだんち行ったとき、

何回も傘借りたじゃないか」

私 「まさか全部か?」

友 「そう」

 

私はすぐに持って帰るのを諦めようとした。

しかし、残念なことに傘は

ギリギリ持って帰れる量だ。

私は仕方なく全ての傘をリュックに突き刺し、

持って帰ることになった。

大量の傘を負って歩くその出で立ちは、

まるで武蔵坊弁慶であったという。

 

その後、雨の日の四条大橋にて、

多くの年収が高そうなサラリーマンが襲われ、

ビニール傘を奪われた話は、

あまりにも有名な逸話である。

 

 

 

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