先日、帰りに上野の近くを通ることがあった。
上野といえば動物園と美術館。
せっかく来たことだし、
ちょっと美術館でものぞいて行こう。
そして優雅な時間を過ごすんだ。
そう思って私は上野へ立ち寄った。
さぁ、それでは美術館へ入ろう。
そう思った矢先に、
隣の科学博物館でこんな看板を見かけた。
恐竜・・・博・・?
私の中の小学生が騒ぎ出す。
私はそのままふらふらと
恐竜博へ吸い込まれていった。
恐竜博は案の定ちびっ子達で溢れていた。
会場は活気で満ちあふれている。
私のような半分絶滅しかかった大人には
厳しい場所だ。
だが、よく考えてみると、
生き生きとした子供たちよりも、
我々大人の方が恐竜と同様に絶滅が近い。
つまり子供なんかよりも我々の方が、
いや、我々こそ恐竜博を本当に楽しめるというわけだ。
それでは早速見ていこう。
化石を凝視する人を凝視するコーナー
抱きつかれ枕
これに抱きつかれた者は
眠るように絶滅する
メタボサウルス
ダイエット後
過酷なダイエットにより絶滅
歯が無さすぎて絶滅
歯が有りすぎて絶滅
上方不注意で絶滅
猫背すぎて絶滅
首長すぎて絶滅
ジャンピング絶滅
ダイビング絶滅
スイミング絶滅
ウキウキ絶滅
みんな違ってみんな絶滅。
このように、恐竜博は死亡率100パーセントの
死の博覧会であった。