だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

2020年を受け入れるために

あけましておめでとう。

とうとう始まった2020年。
皆さんはいかがお過ごしだろうか?
そしてどのように新年と向き合うだろうか?

時々、新年も明けたということで、
大はしゃぎで2020年を
満喫しようとする者がいる。
だが、この戦いでは、
そういう人間から先に
死んでいくことになる。
この問題にはもう少し
計画と戦略性を持って、
取り組む必要があるのだ。

まず、なぜいきなり新年モードに
切り替えてはいけないのか?
それはちょうど、真冬の風呂場で
命を落とす高齢者と同じようなものだ。
2020年もそういうことである。
真冬の年末から、いきなり新春。
冬から唐突に春である。
そんなことに人体が
耐えられるわけがないのだ。
毎年これで多くの者が命を落とす。
公にはされていないが、
餅による犠牲者よりずっと多い。

ではいつなら大丈夫か?
やはり新春というのだから、
まずは実際に春が訪れるのを
待った方がいい。
冬はひとまず2019年気分で行こう。

こうして冬をやり過ごし、
4月を迎えた。
では、ここで2020年を
受け入れられるか?

NOだ。
ちょっと周りを見て欲しい。
きっと新入生や、新しい学年に
上がった上級生など、
新鮮な面持ちの人達でいっぱいだろう。
そんな無邪気な若者達に
2020年の始まりを告げるのは、
末期癌患者に死を宣告するのと同じようなものだ。
もう少し、つらい現実から
目を背けさせてあげよう。

しばらくすると夏になる。
では、夏なら新年を
受け入れられるだろうか?

もちろんNOだ。
考えても見て欲しい。
そんな暑い中で何かを
始めようという気になれるだろうか?
なれるわけがない。
そんなことをすれば、
すぐさま熱中症である。
夏は耳と目を閉じ、口をつぐんで、
静かで涼しい場所でじっとしていよう。

しばらくすると秋が来る。
読書の秋である。
秋なら新年を受け入れられるか?

当然Noだ。
もしそんなことをすれば、
せっかく読書に集中しているのに、
「自分の2019年は一体何だったんだろう」
という邪念が入る。
そうなると勉強も読書も手がつかず、
試験は紅葉のように真っ赤な赤点となるだろう。
それにここは欧米ではないのだ。
秋に新年というのは避けたい。

そして巡りくる冬。
冬なら新年を迎えられるかって?
だから冬はダメだとさっき書いただろう。
ここで一番最初に戻って欲しい。

こうして、今年も現実を
受け入れられないまま過ぎていく。
こんなことを始めてからというもの、
私の中の時間は2015年頃から
止まったままである。