今日は年配の知人に会った。
彼はとても元気な人で、
ソーシャルディスタンス棒と言って、
杖をぶんぶん振り回していた。
これは社会的距離を取るのに、
かなり効果的な手法だ。
まず、杖の長さの分だけ、
距離を取ることができる。
これは有無を言わさず確保できよう。
さらに風圧で若干のプラスαも見込める。
ここまでが物理的な話だ。
次に精神的な話に移ろう。
ソーシャルディスタンス棒は、
物理的な側面以上に、
心理的な隔たりを感じさせる。
身の危険、警戒心、近寄りがたさ、恐怖。
諸々の要因を含めれば、
杖の長さの10倍ぐらいの距離は稼げる。
相手の方から避けていく。
自らは動くこと無しにだ。
もし杖自身の長さを領海とするならば、
精神的な距離は排他的経済水域である。
社会的距離と主権を守るため、
ソーシャルディスタンス棒を持とう。
そうすればコロナにもかからないし、
煩わしい人間関係からもおさらばよ。