コロナ騒ぎからだいぶ経つ。
我が家でもそろそろマスクが
足りなくなってきた。
再利用を考えなければ。
マスクの再利用というと、
やはり煮沸消毒ということになるだろうか。
やり方はよくわからんが、
とりあえず湯を沸かしてみよう。
私は鍋に水を入れ、沸騰させた。
ぐつぐつと煮えたぎる鍋。
ここにマスクを入れるのだろうか。
これがよく見るコロナ鍋というやつか。
何の罪もないマスクが
釜茹での刑に処せられるのだから、
コロナは悲劇である。
私は意を決してマスクを
鍋の上で手放した。
だが、マスクはそれを拒んだのか、
ひらりと鍋の脇にそれた。
しかし、それが悲劇を招いた。
コンロの火に落ち、
地獄の業火で焼かれたのだ。
お湯を避けて火に入る。
中国の故事にありそうな感じだ。
我が家で最初のコロナの犠牲者であった。
~この記事は亡きマスクに捧ぐ~