だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

童話 浦島太郎(香川県版)

昔々あるところに浦島太郎という

男がおったそうな。

浦島太郎がある日、海岸を歩いていると、

亀がくずどもにいじめられておりました。

義憤に駆られた浦島太郎は、

くずどもを蹴散らし、

亀を助けてあげました。

 

すると、亀はこう言います。

「ありがとうございます、浦島太郎さん。

お礼に竜宮城へ連れて行きましょう」

 

浦島太郎が快諾すると、

亀は背中に乗せてくれました。

そして、水深2500メートルにある

竜宮城へ連れて行かれたそうな。

 

竜宮城は夢の王国でした。

手厚いおもてなしに綺麗な乙姫様。

浦島太郎は楽しく時を過ごしました。

 

しかし、気づけば長い時間が

過ぎていました。

そろそろ故郷に帰りたい頃合いです。

 

浦島太郎は乙姫様にその旨を伝えました。

すると、乙姫様から玉手箱をもらいました。

 

「開けるなよ!絶対開けるなよ!」

 

と、何度も念を押されました。

こうして浦島太郎は地上へ

帰ることになりました。

 

無事、家に帰った浦島太郎は、

速やかに玉手箱を開けることにしました。

一体何が入っているんだろう? 

浦島太郎は、期待で胸がいっぱいです。

 

だが、それは玉手箱ではなく、

Xbox Series Xだった。

 

地上の数百年先を行く

竜宮城テクノロジー

圧倒的なグラフィックと音響が、

浦島太郎の五感を揺さぶる。

浦島太郎は我を忘れて、

夢中でプレイを始めた。

そして、ゲーム依存症に陥った。

 

ゲームの暴力性は浦島太郎の心を蝕んだ。

ゲームは浦島太郎を

凶暴な野獣へと変えてしまった。

今では浦島太郎は、くずどもを押しのけ、

率先して海岸で亀をいじめる始末。

間違いなくゲームの影響である。

 

浦島太郎の平均ゲームプレイ時間は

1日に58時間にも上った。

浦島太郎の福祉は阻害された。

今では髪は真っ白になり、

重い認知症も併発した。

その姿は90代の老人のようだった。

 

ゲームは1日1時間。

浦島太郎は我々にそう

告げているのかもしれない。

 

(制作 香川県プロパガンダ課)

 

 

 

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