今日はふらりとお茶屋さんに入り、
緑茶を買った。
すると、優しい店主から、
おいしい緑茶の入れ方を
教えてもらった。
大切なのはお湯の温度だそうだ。
普通なら緑茶を入れる時、
熱湯をそのまま入れてしまう。
私もいつもそうしている。
しかし、緑茶にとっては、
100℃は少し熱すぎるようだ。
では、緑茶が一番おいしく飲める
温度は何度なのだろうか?
それは80℃。
80℃のお湯で入れると、
かすかな甘みが出るようだ。
とはいえ、わざわざ熱湯を
80℃まで下げるのは面倒である。
どうせ冷ましている内に忘れる。
やがて急須にはほこりが積もり、
冷め切って水となったお湯には
ボウフラが発生することだろう。
しかし、熱湯をすぐに80℃にする
良い方法を伝授してくれた。
その方法は簡単。
まずマグカップを2つ準備する。
そして一方に熱湯を注ぐ。
それをさらにもう一方のマグカップに注ぐ。
これを繰り返すだけだ。
一回別のマグカップに注ぐだけで、
温度は大体5℃下がるらしい。
つまり、100℃の熱湯を80℃にするには、
これを4回繰り返せば良い。
実に便利だ。
だが、私はここからさらに気づきを得た。
それは、このマグカップ注ぎリレーを
繰り返せば、さらに冷やすことが
可能ではないだろうか?
例えば、キンキンに冷えた
緑茶が飲みたい時。
100℃の熱湯から19回繰り返せば、
5℃の緑茶の出来上がりだ。
氷も入れたい?
ならばあらかじめ20回以上
やっておくといい。
すぐに氷が出来るはずだ。
だが、さらに探求を続けよう。
これをもっともっと繰り返そう。
騙されたと思って75回ほど
やってみて欲しい。
そして温度計を入れてみよう。
粉々に砕け散るはずだ。
なぜならその緑茶の温度は-273℃
緑茶はついに絶対零度へと達した。
触れる物すべての熱を奪い去る
緑のモンスターへと早変わりだ。
そして、もうおいしい緑茶とか関係ない。