フレッシュさを推している
チキンケバブのレトルトを買ってきた。
帰ってからワクワクしながら開けた。
すると、
巨大な謎肉がゴロンとでてきた。
フレッシュさは、かけらもない。
疲れきった老兵のような肉だ。
一口食べてみる。
もっさりとして、無味乾燥とした味。
パサパサなのに、べったりと
絡みついてくる舌触り。
胃と脳にドシンとくる不快感。
フレッシュケバブは、
徐々に私の心身を蝕んだ。
一口食べるごとに老化が進み、
私からもフレッシュさが消えていった。
そして、食べ終えた後、
私はすっかり疲れきった
老兵のような外貌になった。